研究課題/領域番号 |
20K04428
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21010:電力工学関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
益田 泰輔 名城大学, 理工学部, 教授 (40635794)
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研究分担者 |
山口 順之 東京理科大学, 工学部電気工学科, 准教授 (50371224)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 電源開発計画 / 電力系統 / 太陽光発電 / 発電機起動停止計画 / 電力市場 / 再生可能エネルギー / 電力システム改革 |
研究開始時の研究の概要 |
将来の電力系統は、競争環境の進展と再生可能エネルギーの大量導入という二つの大きな変化に直面する。よって、個々の事業者の利益確保と社会全体の効用最大化を同時に実現するような電源開発計画の策定と、計画策定のための電力市場制度の設計が重要となる。本研究では、将来の電力系統における新しい制御・運用を考慮し、多数の発電事業者の電源開発計画の策定・評価手法の開発と、電源開発計画策定のための市場制度を設計する。
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研究成果の概要 |
本研究では,スポット市場と需給調整市場を考慮した長期の需給計画シミュレーションを行って,電力系統全体としての電源開発計画を評価する手法を提案した。複数の電源開発計画シナリオを想定したケーススタディを行って,提案手法によって電力市場の持続可能性を検証することができることを明らかにした。また,調整力のある電源のΔkW価値とkWh価値を同時に考慮した電力市場価格を,発電機起動停止計画シミュレーションによって推定する方法を提案・評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電源開発計画シミュレーションでは,一般には経済的に有利とされる石炭機を建設するシナリオよりも,環境性が高いLNG機を建設するシナリオのほうが有利であるという結果が得られた。これは,市場制度の巧拙によって運用費の高い電源の開発も経済的に成立する可能性があることを示している。また,調整力のある電源の電力市場価格の推定では,これまで金額として表すことが難しかったΔkW価値を価格として算出することが可能となっており,今後の市場制度設計における価格設定の方針を決める際に有益な情報となる。
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