研究課題/領域番号 |
20K04459
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21010:電力工学関連
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研究機関 | 鹿児島工業高等専門学校 |
研究代表者 |
樫根 健史 鹿児島工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (60332110)
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研究分担者 |
田村 文裕 長岡工業高等専門学校, 電気電子システム工学科, 助教 (10804693)
菊池 崇志 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (30375521)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 放射線計測 / 部分放電 / 絶縁体材料劣化 / パルス放射線 / 材料劣化 |
研究開始時の研究の概要 |
福島第一原子力発電所の廃炉作業を加速するために、原子炉内に投入されるロボット等に使用されるケーブルが、海水や放射線によりどのような影響を受けるかを調査し、これらの影響を最小限にするための方策を見出すことを目的とした研究である。
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研究成果の概要 |
パルス電子ビーム照射により発生する放射線の空間分布について、デジタルカメラを利用する新たな計測手法による計測・分析、および数値シミュレーションによる評価を行い、良好な相関が得られるとともに、発生する放射線の線種を同定することができた。 損傷原子炉内の温度・湿度環境を再現するための実験環境を構築し、この環境下においてエナメル絶縁体の劣化状況を調査した。この結果、高温・高湿度の環境において、部分放電開始電圧の低下がみられ、絶縁体の劣化に影響を及ぼすことが示唆された。また、試料へのβ線照射による絶縁体の劣化状況について調査し、放射線の照射が絶縁体の劣化に大きく影響することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、損傷した福島第一原子力発電所の炉心内部を想定した高温・高湿度および放射線環境において、ケーブル絶縁体がどのような影響を受けるかを調査・探求するものである。この研究成果は、損傷原子炉に投入される廃炉ロボット開発に寄与すると共に、将来に向けた放射線発生デバイス開発や放射線防護材料の創生など、多くの波及効果をもたらすものである。また、福島原発の廃炉作業の一助となり、福島の早期復興に貢献するものである。
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