研究課題/領域番号 |
20K04483
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
北村 心 島根大学, 学術研究院理工学系, 助教 (60549179)
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研究分担者 |
増田 浩次 島根大学, 学術研究院理工学系, 教授 (60583127)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 利得一定制御 / 光増幅器 / マルチコア / エルビウム添加ファイバ増幅器 / 利得制御 / 全光型 / マルチコアエルビウム添加ファイバ増幅器 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、将来の超大容量光ネットワークを支える新規空間分割多重技術として、マルチコアエルビウム添加ファイバ増幅器(MC-EDFA)を用いたマルチコア伝送技術の研究が精力的に進められている。これまでに我々は、MC-EDFAに適用可能な全光型フィードフォワード利得一定制御(FF-AGC)方式を提案してきた。この全光型FF-AGC回路の高速・高精度化を実現する光共振器構成及びその性能明確化に関する検討は喫緊の課題である。そこで本研究では、全光型FF-AGC回路に用いる光共振器構成の最適構成及び性能を明らかにし、その回路設計技術の確立に取り組む。
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研究成果の概要 |
我々は、将来の超大容量光ネットワークを支えるマルチコアエルビウム添加ファイバ増幅器に適用可能な全光型フィードフォワード利得一定制御(FF-AGC)方式を提案してきた。本研究では、この全光型FF-AGC回路の高速・高精度化を実現するため、回路構成及びその性能明確化に関する検討を行った。信号光波長帯域を、従来検討のC帯より長波長帯であるL帯としたAGC回路構成について動作特性を明らかにした。また、半導体光増幅器(SOA)を用いたAGC回路において、SOAの偏波依存性の影響を抑制するため新規ダブルパス構成の動作特性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の大容量光通信ネットワークを支えている光ファイバ伝送システムは、伝送容量の限界に近づきつつある。将来の超大容量光ネットワークを支える新規空間分割多重技術として、マルチコアエルビウム添加ファイバ増幅器(MC-EDFA)を用いたマルチコア伝送技術の研究が進められている。本研究で検討する全光型FF-AGC方式は、MC-EDFAに適用可能なAGC方式として、世界的に先駆的な研究である。本研究で得られた回路構成およびその動作特性に関する知見は、将来の光ファイバ伝送システムを支えるマルチコア光増幅器の学術的および技術的な発展に寄与する。
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