研究課題/領域番号 |
20K04517
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21030:計測工学関連
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研究機関 | 成蹊大学 (2022) 宮崎大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
中野 和也 成蹊大学, 理工学部, 准教授 (80713833)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 位相回復アルゴリズム / 光散乱イメージング / スペックル / 光伝搬モンテカルロ法 / 位相回復 / 生体イメージング / スペックル相関 / 散乱媒質 / 蛍光イメージング / 生体医用光学 / 生体組織イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
現在,生体組織の観察においては,生体組織による光の散乱により生体内部の像にボケが生じてしまうことが問題とされている.特に,脳組織の観察においては,頭蓋骨が高散乱体であるため,頭蓋骨を外科的に除去(開頭)するが,出血を回避することは難しく脳にダメージを与えてしまう.そこで,これらの問題に対して,本研究では、光学的メモリー効果を応用して開頭せずに観察する生体蛍光撮像法の基礎研究を実施する.
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研究実績の概要 |
実験系の再構築および修正と画像再構成プログラムの改良などを実施した.実験系としては調査する試料に対して光の入射角度と入射位置のシフト量を任意に変えることができる仕組みにしている.入射角度はミリ単位の微小な調整が必要であるため,ミリレベルの角度調整が可能な自動ステージを用いている.光源となるレーザーや必要な光学素子の位置合わせをしたのちに,試料固定具に試料となる散乱媒質を固定することで計測可能である.スペックル計測に必要なカメラはモノクロカメラを使用した.このシステムにより散乱媒質である試料により生じるスペックルの相関を自動的に調べることが可能である.また,この実験系では光源の波長を任意に変えることができるので,可視光以外にも近赤外光などのスペックルの相関について調べることができる.また自ら作製した光学ファントムだけでなく生体サンプルも計測することが可能である.光学ファントムについては光の吸収体と散乱体の量を調整することで任意の光学パラメータを持つものを作製することができる. 位相回復アルゴリズムに関する解の収束性については,前処理などのパラメータを様々なものに変えることでその性質について調査を実施した.パラメータを最適なものにすることが再構成像に影響を及ぼすが,カメラで撮影した原画像中において再構成に必要な信号成分が弱い場合,パラメータの調整だけで望んでいる再構成画像を推定することは困難であった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
所属先の異動や研究代表者が脚を負傷したことで光学システムの再構築や修正に大幅な時間を要することになった.本年度は,システム再構築によるこれまで結果の確認と位相の収束性などプログラムによる検討を優先的に実施した.上記に基づいて引き続き実験を実施する.
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今後の研究の推進方策 |
作製したファントムのほかに生体サンプルなどを試料として計測をすすめる予定である.位相回復についても引き続き最適なパラメータを探索すると共に手法の改善や拡張方法を検討する.
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