研究課題/領域番号 |
20K04646
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
|
研究機関 | 八戸工業大学 |
研究代表者 |
阿波 稔 八戸工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (10295959)
|
研究分担者 |
迫井 裕樹 八戸工業大学, 大学院工学研究科, 准教授 (30453294)
月永 洋一 八戸工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (60124898)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 土木材料 / コンクリート / 表層品質 / 養生 / 凍結融解抵抗性 / 気泡組織 / 耐久性 / スケーリング / スケーリング抵抗性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,凍結防止剤などの塩化物が存在する凍結融解環境を想定し,施工段階における養生(方法・期間)とその後の暴露環境を踏まえて,コンクリート構造物の表層品質(緻密性)の観点からスケーリング抵抗性について検討するものである。今後,寒冷地域においてコンクリート構造物の耐久性を確保するためには,寒中コンクリートも含めた養生とその後の暴露環境に着目し,表層品質(緻密性)とスケーリング抵抗性との関係を総合的,且つ定量的に把握することが不可欠といえる。そして,それら知見や要素技術を統合し,より本質的な性能である劣化抵抗性に立脚した汎用性の高い品質確保技術を構築する。
|
研究成果の概要 |
本研究は寒冷地域のコンクリート構造物を対象としたフィールド調査および室内試験を通じて養生方法・期間およびその後の暴露環境に着目し、表層品質(緻密性)とスケーリング特性との関係について明らかにすることを目的としたものである。本研究の範囲内で以下のことがいえる。(1)橋梁下部工を対象とした実構造物の表層品質調査を行った。その結果、水掛かりが少なく乾燥下に暴露されている部位は表面微細ひび割れが増大し、表層透気係数や表面吸水速度が増加する傾向にあった。施工段階において追加養生を実施した部位では、その傾向は緩やかであった。(2)表面吸水速度の低下に伴いコンクリートのスケーリング抵抗性は大きく改善した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
積雪寒冷地におけるコンクリート構造物は、凍結防止剤の影響と凍結融解作用により表層劣化(スケーリング)を受けやすい環境下にある。寒冷地域においてコンクリート構造物の耐久性を確保するためには、施工段階における養生方法とその後の暴露環境に着目し、表層品質(緻密性)とスケーリング抵抗性との関係を総合的、且つ定量的に把握することが不可欠といえる。そして、それら知見や要素技術を統合し、より本質的な性能である劣化抵抗性に立脚した汎用性の高い品質確保技術を構築することは、コンクリート工学上極めて重要な意義を持つと考えられる。
|