研究課題/領域番号 |
20K04654
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
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研究機関 | 福島工業高等専門学校 |
研究代表者 |
緑川 猛彦 福島工業高等専門学校, 都市システム工学科, 教授 (50249744)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | プレキャストコンクリート / 打継面 / 吸水調整剤 / 目荒し / 曲げ強度試験 / 直接せん断試験 / 割裂引張試験 / 曲げ引張強度 / 凹凸係数 / 打設面深さ / 面木 / 洗出し処理 / 洗い出し処理 / 転写型枠 / 目荒し深さ / 目荒らし / 打継ぎ部 / 耐久性 |
研究開始時の研究の概要 |
プレキャスト製品では部材間の接合部が構造上および耐久性状の弱点となる。力学的に十分な強度を有していても接合部に水分が容易に浸入してしまい,耐久的に問題が生じるケースがある。接合部への水分の浸入は構造物の耐久性に悪影響を及ぼすことから,本研究では,耐久的な観点から吸水調整剤の効果的な利用法を検討すると共に,工事の省力化の観点から目荒しをすること無く接合部の模様と吸水調整剤のみで施工を行う可能性について検討することとしている。特に,力学的条件と耐久的条件を個別に取り扱い,両者を満足する方策としての吸水調整剤の役割について検討する。
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研究成果の概要 |
コンクリート工では部材のプレキャスト化により工事の合理化を図ることが求められているが,プレキャスト製品では部材間の接合部が構造上・耐久性状の弱点となる。これまで打設部では力学的挙動と耐久的挙動が異なっているものと認識しており,力学的に十分な強度を有していても接合部に水分が容易に浸入してしまい,耐久的に問題のあるケースがあることが明らかになっている。水分の浸入は構造物の耐久性に大きな影響を及ぼすことから,本研究では,耐久的な観点から吸水調整剤の効果的な利用法を検討することとしている。特に,力学的条件と耐久的条件を個別に取り扱い,両者を満足する方策としての吸水調整剤の役割について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
打継部は構造物の強度,耐久性および外観等の性能に大きな影響を及ぼすことは認識されているものの,継目処理の施工標準は主に付着強度の観点から決められている。しかし,施工標準に準じた継目処理のみでは,接合部の付着強度は満足するものの漏水までは防止することはできないケースがある。このため接合部の力学的強度と耐久性の観点を同一に取り扱うことなく,それぞれ異なる視点から検討するとともに,コンクリート構造物のプレキャスト化と長寿命化の両者を満足するために吸水調整剤を適用する観点から学術的意義が大きい。
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