研究課題/領域番号 |
20K04658
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
後藤 文彦 秋田大学, 理工学研究科, 教授 (10261596)
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研究分担者 |
佐々木 貴信 北海道大学, 農学研究院, 教授 (00279514)
野田 龍 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 准教授 (00626955)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | オンサイト木橋 / プレストレス木箱桁橋 / 応急橋 / 緊急架設橋 / 豪雪地帯 / 雪荷重 / 登山道 / メンテナンス / 環境外力 / 環境親和性 / 携帯タブレット / 定期点検 / 緊張材 / PC鋼棒 / 繊維補強ロッド / CLTパネル |
研究開始時の研究の概要 |
既に実用化されているオンサイト木橋で使われているPC鋼棒横締めの構造を見直し、安全に低コストでオンサイト施工できる新しい形式のオンサイト木橋を開発し直すため、まずはPC鋼棒の代わりに繊維補強ロッドを用いたモデルや角材の代わりにCLTを用いたモデルを検討し、それらの性能を試験体による実験や3Dモデルによる数値解析で確かめていく。
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研究成果の概要 |
既に実用化されているオンサイト木橋で使われているPC鋼棒横締めの構造を見直し、安全に低コストでオンサイト施工できる新しい形式のオンサイト木橋を開発し直すため、PC鋼棒の代わりに繊維補強ロッドを用いたモデルや角材の代わりにCLTを用いたモデルなど、いくつかの代替案を検討した。更に、環境外力のうち積雪等の季節依存外力に対しては、構造形式の変換で対応し、腐朽等の常時の生物学的外力に対しては、定期点検を特別な道具が不要なタブレット等の手軽な手法で行えるようにすることで、環境外力に対する弱点を抱える木材であっても、厳しい自然環境の中で環境親和型の材料として利用できるような手法の可能性について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オンサイト木橋は、自然景観に馴染む木橋のニーズに応える合目的的な構造形式を有するものの、PC鋼棒の横締め構造に安全上の懸念があった。そこで、PC鋼棒の横締めを繊維補強ロッドで代替する構造案や横締め自体を行わずにCLTで角材を代替する構造案など、PC鋼棒を用いないオンサイト木橋の改良案を検討した。これらの改良案により、より安全にオンサイト木橋のニーズに対応できる選択肢が広がった。また、従来のオンサイト木橋のような木・鋼ハイブリッド材料に頼らずに木橋の構造の変換で積雪等の季節依存外力をかわし、腐朽等の生物学的外力にはタブレット等の手軽な機材で劣化診断を行うといった新たな木橋の方向性も示した。
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