研究課題/領域番号 |
20K04688
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22030:地盤工学関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
平川 大貴 中央大学, 理工学部, 教授 (40372990)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 破砕コンクリート / 再生地盤材料 / 再生化方法 / 六価クロム / 洗浄 / 施工管理 / 強度変形特性 / 通水洗浄 / 物理化学的特性 |
研究開始時の研究の概要 |
本課題では,コンクリート塊(以下,破砕コンクリート)を盛土材料(再生地盤材料)として活用するための再生化の方法について,3カ年の研究期間で実験的に検討する。再生路盤材として市販されている破砕コンクリートを用いて,六価クロムCr(VI)含有量と水洗浄の効果,および水洗浄の前後での工学的性質の変化を調べる。毎年2試料,3カ年で計6種類の破砕コンクリートに対して検討を行い,破砕コンクリートは再生盛土材料として活用できること,そのための再生化の方法を提案する。
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研究成果の概要 |
破砕コンクリート(コンクリート塊)の盛土材料としての活用に向けて,盛土からの六価クロムCr(VI)の溶出リスクを抑制できる再生化方法を検討した.この結果,再生化の過程で繰返し通水することで環境基準値を満足できる程度までCr(VI)を除去できることを確認した.このような再生化方法とすることで破砕コンクリートは天然の砂礫材と同様に扱え,さらに再生化施設の土壌汚染の可能性も抑制できる.また,本課題では破砕コンクリートの施工管理についても検討した.破砕コンクリートに対しても締固め度Dc値に基づいた締固め管理を適用できるが,構築した盛土の安定性を保持するためには設定Dc値は高く設定することが望ましい.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
破砕コンクリートは最も排出量が多い建設副産物であるが,盛土材としての活用は進んでいない。建設リサイクルの枠組みの保持のためにも,盛土材としての活用方法の確立が求められる.破砕コンクリートを盛土材として活用するためには,地盤材料としての工学的な特性の理解,およびCr(VI)の溶出への対応が必要となる.再生化方法は,コンクリート工学分野等ではあるが地盤工学分野では皆無である。一方,地盤工学分野では力学的特性に関する検討事例はあるが,Cr(VI)の溶出という環境性能~物理特性~力学特性を網羅した系統的な検討の事例は見当たらない.本課題で得られた知見は建設リサイクルの推進に寄与できる.
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