研究課題/領域番号 |
20K04732
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川崎 智也 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (30705702)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 自律船 / シミュレーションモデル / 船社 / 荷主 / ネットワーク / 船型 / デハブ現象 / 相互依存関係 / サプライチェーン |
研究開始時の研究の概要 |
近年、物流業界ではトラックドライバーや船員の労働者不足を背景として自動化技術導入が進んでおり、海上輸送でも自律船の実現を目指している。自律船の海運ネットワークへの投入により様々な主体への波及効果が予想されるが、それらのミクロ計量的研究が進展していない。自律船導入により顕在化する波及効果を計測するための「船社」と「荷主」の行動を考慮したシミュレーションモデルを開発する。このモデルをアジア近海航路に適用することで、自律船導入が我が国及び国際海運ネットワークに与える影響を評価する。
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研究実績の概要 |
(1) 自動船を導入した海運ネットワークの質的評価 今年度は,これまでに構築したモデルを用いて,自律・自動船や自動化ターミナルをはじめとした海運・港湾関係の新技術導入に伴う港湾政策のあり方について考察した.また,新たに複雑ネットワークを用いた分析を追加した.その理由としては,これまでの貨物フローなどの量的な分析だけでなく,より質的な評価を実施することで海上リンクやノードとしての港湾の重要性を評価できるためである.具体的には,自動船を導入したリンクについて船員削減,スペースの有効活用による輸送単価の減少,固定費用の低減,運航頻度などを考慮した重み付きリンクを提案し,自動船波及のリンク予 測を行った.その結果,自動船の導入により船型はやや小型化し,運航頻度がやや増加する結果となった.これは,自動船の運航費用が従来船よりも比較的安価であることが主な理由である.ただし,ネットワーク構造に劇的な変化はなかった.今回適用した海運ネットワークは北東アジアと世界の主要港湾のみの限られたネットワークであるため,研究期間を延長した次年度(最終年度)では世界の主要港を対象として分析を拡張し,これまでに構築したモデルによる分析結果も含め,港湾政策のあり方について提言する予定である.
(2) 船舶寄港パターンシミュレーション 前年度に船舶寄港パターンシミュレーションモデルを開発したが,これに新たに船舶サイズ選択行動を考慮したモデルを開発した.これを用いることにより,より詳細な船舶寄港パターンの分析が可能となる.最終年度はこの拡張モデルを実ネットワークに適用することにより,船舶寄港パターンを詳細に分析する.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していたモデルは全て開発が完了し,さらに追加でネットワーク分析を実施した.このネットワーク分析の全世界海運ネットワークへの適用が未実施のため,研究期間を延長することにした.そのため,研究期間は延長したものの,おおむね順調に進展しているとした.
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今後の研究の推進方策 |
これまでに述べたように,追加分析を含め,研究は順調に進展している.最終年度は全世界ネットワークへの適用と政策提言を実施する.
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