研究課題/領域番号 |
20K04743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 香川高等専門学校 |
研究代表者 |
宮崎 耕輔 香川高等専門学校, 建設環境工学科, 教授 (60469591)
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研究分担者 |
松尾 幸二郎 豊橋技術科学大学, 建築・都市システム学系, 准教授 (50634226)
吉城 秀治 熊本大学, くまもと水循環・減災研究教育センター, 准教授 (40734926)
葛西 誠 秋田工業高等専門学校, 創造システム工学科, 准教授 (20579792)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 子供の移動自由性 / CIM / 6 License / 子供 / 小学生 / 交通行動分析 / モビリティ / 交通安全 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,一見トレードオフにも思えるCIM(Children Independent Mobility)の高さと安全性の高さの両立を図る方法を明らかにすることを最終目標とし,特にCIMに着目した子どもの交通行動を把握することを目指し,その手法について検討するとともに,子どもの交通行動と交通安全との関係性を明らかにすることを目的とする.そのため,『交通安全の視点』ならびに『CIMの視点』の2つの視点から分析を行い,①子どもの交通行動を踏まえた交通事故特性の把握,②交通安全の視点を踏まえたCIMの定義と実態把握,③CIMと交通事故の関係性の検討を行うものである.
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研究成果の概要 |
「子供が大人からどの程度独立した移動が許容されているか」は,子供の移動自由性(CIM)と呼ばれる.本研究ではCIMに着目し,全国におけるCIMの現状,ならびにCIMの評価指標である6 Licenseを用いて,日本のCIMに影響を及ぼす要因について分析を行った. その結果,わが国でも欧米と同様にCIMが低下していること.そして,Licenseによって影響を及ぼす要因が異なることが明らかとなった.一方で,すべてのLicenseについて,親が子供の頃の状況が自身の子供に影響を与えていることが明らかとなった.以上より,子供の頃のCIMが自身の子供のCIMに影響を与えていると結論づけた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は「子供の移動自由性」に着目した研究である.最近,欧米で研究成果が多く見られる研究分野であるが,日本においてはほとんど研究成果が見られない. 一般的に,子供の頃の経験が,大人の意思決定に大きく影響するといわれており,本研究の成果においてもこの点が明らかとなった.一方で,子供の移動自由性と安全性はトレードオフの関係にあることが指摘されており,単に子供の移動自由性を高めればよいというわけではない.そのため,子供の移動自由性を高めつつ,安全性を確保したまちづくりを実践することが重要である.以上より,子供の移動自由性に着目した本研究の成果は,学術的にも社会的にも意義があるといえる.
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