研究課題/領域番号 |
20K04775
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
船木 尚己 東北工業大学, 建築学部, 教授 (70347897)
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研究分担者 |
藤田 智己 仙台高等専門学校, 総合工学科, 准教授 (10552458)
畑中 友 米子工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (30805239)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | あと施工アンカー / 拡底型 / 載荷試験 / 性能低下 / 自己発信機構 / 有限要素解析 / ひび割れ / 拡底型アンカー / 有限要素貝瀬敬 / 引張載荷試験 / 危険性自己発信機構 / 引張耐力 / ハイブリッド / 自己発信 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、過酷な条件下においても長期間安定した性能を保持し、かつ、アンカーの性能低下をアンカー自らが発信する機構を組み込んだ新しいタイプのアンカーを考案するとともに、アンカーの施工面に生じたひび割れがアンカーの性能に与える影響を評価する試験方法について提案し、実建物への適用の可能性について検証するものである。具体的には、主に以下の3点について取り組む。 ①長期間安定した耐力性能を発揮するハイブリット式拡底型アンカーの提案 ②性能低下の危険性をアンカー自らが発信する機構の提案 ③アンカー施工面に生じたひび割れがアンカーの性能におよぼす影響に関する評価法の構築
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研究成果の概要 |
本研究は、過酷な条件下においても長期間にわたって安定した性能を保持し、かつ、様々な要因によって起こるアンカーの性能低下をアンカー自らが発信する機構を組み込んだ新しいタイプのアンカーを考案するとともに、アンカーの施工面に生じたひび割れがアンカーの性能におよぼす影響について評価する方法を新たに提案した。 具体的には、拡底式アンカーを対象とした引張載荷試験を行い、本アンカーが安定した性能を有することを確認した。また、アンカーの伸び量を簡易的にモニタリングする機構を構築した。また、ひび割れ幅を精度良く制御できる試験装置を開発し、それによる載荷試験を実施して得られた結果より、本装置の有効性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球温暖化ガス排出の抑制につながる“建物の長寿命化”を実現するためには“耐震改修やリノベーション”が効果的である。従って建物に耐震部材や設備機器を取り付けるための”あと施工アンカー”の需要が今後ますます増えていくと予想される。 本研究では、過酷な条件下で長期間にわたって安定した性能を保持し、かつ様々な要因によって起こるアンカーの性能低下をアンカー自らが発信する機構を組み込んだ新しいタイプのアンカーを考案するとともに、アンカーの施工面に生じたひび割れがアンカーの性能におよぼす影響について評価する方法を新たに提案したことから、ここで得られた成果は持続可能な社会の実現に向けて貢献できると考える。
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