研究課題/領域番号 |
20K04818
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
垂水 弘夫 金沢工業大学, 建築学部, 教授 (70163706)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 放射空調 / クールスポット / ドライミスト / 初期温冷感復帰時間 / 被験者試験 / 放射空調システム / オフィス / 温熱環境 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究における3年間の被験者試験を通じて、 1)被験者の外出及びフィットネス従事時のMet値と経過時間数、 2)クールスポットの冷房温度設定と気流の付与・ドライミスト噴霧及び滞在時間、 3)放射空調室内の設定PMVと快適感が元に復するまでの経過時間、 の3者の関係について、クールスポットが無い場合を含めた数段階のレベル設定を行い、執務者の外出後だけでなく、フィットネス従事後のクールスポット利用も含めて被験者データを解析することで、知的労働時間を確保するために必要なクールスポット設定について明らかにする。
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研究成果の概要 |
放射空調オフィスにおけるクールスポットとして,エアコン使用ではなく、ドライミストエリアと椅座安静・気流付与エリアから成るクールスポットを考案し,外出行動後の人体のクールダウンを初期温冷感復帰時間という新しい指標を用いて評価する被験者試験を実施した。その結果,エアコン使用による大量の電力消費回避に繋がる、以下の研究成果が得られた。 1)2つのエリアでの滞在時間を適切に組み合わせることで、エアコンを用いた場合の初期温冷感復帰時間にあと20秒にまで迫ることができた。2)帰室後にUSBファンを使用することで、エアコン使用時の初期温冷感復帰時間を上回る短縮効果が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2050年までにカーボンニュートラルを実現するという政府の目標設定が明確になったことで、建築分野においてもゼロエネルギー建築の開発と普及が急速に進み始めている。そこで注目されているのが、放射空調システムである。放射空調のオフィス内は,長時間在室者向けの冷房設定となる場合が多いため,外出行動後などに速やかなクールダウンを図ることが可能なクールスポットの環境条件設定が研究課題となっている。ドライミストは従来、屋外で涼しさを得るモニュメント的な仕掛けとして多用されてきたが、本研究の成果によって、放射空調オフィスのクールスポットにおいて、本格的に活用される判断材料が整ったものである。
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