研究課題/領域番号 |
20K04820
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
|
研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
竹村 明久 摂南大学, 理工学部, 准教授 (70584689)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 臭気 / マスキング / 設計資料 / 相関 / 効果予測 / におい環境設計 / 臭気強度 / 快・不快度 / 快・不快 |
研究開始時の研究の概要 |
健康かつ不快でない空気環境と快適な温熱環境、および省エネルギーの全てを達成、すなわち適切な換気量の最小化を目指すことを目的に、有害性の低い臭気対策として感覚的消臭法(マスキング法)を計画的に活用するための手法を提案する。会議室を想定した体臭等を、間伐材の内装材への有効利用を想定した木材精油などでマスキングして実験参加者に評価させる心理評価(においの強さ、快・不快)実験と閾値濃度測定を行い、臭気の組合せや異なる濃度など、様々な事例に基づくモデル化を進めて、提案手法の検証や必要換気量に関する基礎資料充実を行う。
|
研究成果の概要 |
換気による悪臭対策は省エネと相反するが、芳香の付加だけで対策するマスキングは省エネと両立が可能である。一方で、臭気の混合後の心理評価は予測しにくい現状だったことから悪臭対策設計が困難だった。本研究では、混合後の快・不快度改善度合いからマスキングに用いる芳香強度を求める関係について提案し、その妥当性をケーススタディを重ねて検討した。明確な不快を伴う悪臭と快側の芳香の混合であれば高い相関であることを示し、同関係の今後の活用性の一端を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臭気の混合後の心理評価は予測しにくいと考えられてきた。混合する臭気の種類が限定されるものの、提案した関係を用いることで、期待する悪臭の不快度改善度合いと現状の悪臭強度から、マスキングで付加する香りの強度を求めることができる。マスキングは予測のしにくさから設計が困難だったが、今後は提案手法によって意図したマスキング効果を得やすくなり、悪臭対策がより簡便かつ省エネルギーと両立可能となる。
|