研究課題/領域番号 |
20K04862
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
|
研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
客野 尚志 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (80322725)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 豪雨 / 都市環境 / 極値統計 / 地理情報 / 都市計画 / GIS / 極値統計モデル / DID地区 / 都市 / 極値モデル / 経年変化 / クリギング / 解析雨量 / GISによる可視化 / 基本統計量 / 土地利用計画 / 都市気候 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、SDGsに挙げられる国際目標の一つである「気候変動に具体的対策を」また「住み続けられる まちづくりを」の各項目に対応するもので、気候変動に対応したまちづくりの方法を模索する研究の一つである。気候変動にともなう極端な気候現象として、短時間の集中豪雨に着目し、これに適応する都市計画の策定の枠組みのための方法論を示すことを目標としている。具体的には、詳細な空間解像度で集中豪雨をとらえ、その統計的特性を、極値統計学の手法をもちいて明らかにする。そして、将来の集中豪雨の発生頻度や場所を予測して、高リスク地区を抽出する。そして、この一連の流れを、集中豪雨に対する都市計画の適応策としてまとめる。
|
研究成果の概要 |
この研究は、都市部とその周辺地区における豪雨の発生頻度および将来的に発生する可能性がある豪雨の強度について、統計的手法と地理情報システムを用いて分析したものである。分析にあたっては、1kmメッシュの雨量データを用い、広域都市圏を対象とした。その結果、過去20年程度の傾向として、都市域の方が非都市域よりも豪雨の頻度が高く、またその傾向は近年になるほど顕著であることが明らかにされた。また将来的に予測される豪雨の強度についても、都市部でより高くなることが明らかにされた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は都市部における豪雨の頻度と将来的に予測される極端な豪雨の強度などを明らかにしたもので、SDGsに係る社会的ニーズに呼応し、また喫緊の課題である災害に強いまちづくりに寄与するものである。また学術的な面でみても、特に同一の地域において都市部と非都市部における豪雨の傾向をその頻度と強度の両方の点から比較分析し、さらに地形や土地利用などと重ねて考察したこと、さらに対象地における将来的な土地利用の指針などを導き出した点が独自の成果である。
|