研究課題/領域番号 |
20K04881
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
山口 行一 大阪工業大学, 工学部, 教授 (80294718)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 避難 / 群衆 / マルチエージェント / シミュレーション / 避難誘導 / 防災 / 機械学習 / 地下街 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、豪雨災害や地震災害が連続し、巨大地震の可能性も高まっている。本研究の目的は、地下街を対象に、避難時の混乱に関わる個人の避難心理を明らかにし、それらを避難ルールや発生確率として取り込んだマルチエージェントシステム(MAS)による避難シミュレータを開発することである。そして、群集としての避難行動を把握し、自治体向けに避難誘導策などの効果を判断できるパッケージの検討を行う。
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研究成果の概要 |
地下街での避難については、避難完了時期に着目した実績はあるものの、避難誘導方策が出口での待ち行列に与える影響については、研究実績が十分に蓄積されていなかった。本研究では、マルチエージェントを用いた避難行動シミュレーションモデルを構築し、発災時の来街者全体の避難行動を明らかにしたうえで、3種類の避難誘導方策を適用し、避難時の来街者の衝突・滞留といった待ち行列について分析を行うことで、各避難誘導方策の効果を明らかにした。そして、機械学習を用いた避難誘導方策の提案システムの検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの来街者が滞在する地下街の避難時において、想定していない地点での突発的に雑踏事故が発生するとその対応もできないことから、事前にその状況を把握して対応の準備を行える点で意義を有している。避難シミュレーションでは、3種類の避難誘導方策の適用が群衆避難に与える影響を明らかにしている。また、対象地域における複数の来街者数と適用する避難誘導方策のシミュレーションの結果を学習させ、災害時に来街者数を入力すれば最適な避難誘導方法を出力できるシステムのプロトタイプを構築した。
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