研究課題/領域番号 |
20K05005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
林 久資 山口大学, 大学院創成科学研究科, 助教 (30633614)
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研究分担者 |
進士 正人 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (40335766)
吉川 直孝 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, 建設安全研究グループ, 上席研究員 (60575140)
岡崎 泰幸 松江工業高等専門学校, 環境・建設工学科, 講師 (50806081)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | トンネル / 労働安全 / 肌落ち / 数値解析 / 切羽 / 山岳トンネル / トンネル施工 / 安全工学 / LiDAR / 写真測量 / 動体検知 |
研究開始時の研究の概要 |
山岳部のトンネル掘削では,トンネル天井部(天端)やトンネル最前面(切羽)などの岩塊・土砂の落下による落盤(肌落ち)事故の死亡者は2000年から2009年までに15名におよび,肌落ちによる事故防止対策の推進は急務である.岩盤物性を調査することで,肌落ちの有無・危険性を事前に予測することができないかという学術的問いを着想した. そこで本研究では,トンネル工事における肌落ちの可能性を事前に判断し,“肌落ち災害ゼロ”を実現させる手法開発を最終目標にし,①肌落ちが生じやすい箇所(監視重点箇所)を明らかにし,②肌落ち検知システムおよび肌落ち警告システムを開発する.
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研究成果の概要 |
本研究では切羽面の形状データを3DセンサやRGBカメラを用いて取得し,その情報から肌落ち発生リスクの高い領域を特定することで,肌落ち発生以前に危険を周知し被害の発生を防ぐシステムの開発を行う.肌落ちの発生要因としては,切羽面による岩盤の割れ目や劣化,掘削による岩盤のオーバーハング,不連続面による浮き,湧水等が挙げられるが,その中でも高精度に切羽形状を計測することで岩盤のオーバーハング度合いや切羽前方での不連続面の状態を推定し,それに基づく肌落ち発生リスクの高い領域の特定を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,肌落ち災害による被害を低減することを目標とし,点群データを活用して肌落ち発生要因に着目した評価手法の検討を行った.本研究成果は,山岳トンネルの建設現場で生じる掘削直後の切羽付近の岩盤や土砂が崩落する「肌落ち」による労働災害の低減に資するものである.
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