研究課題/領域番号 |
20K05024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
大場 司 秋田大学, 国際資源学研究科, 教授 (10272014)
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研究分担者 |
高橋 亮平 秋田大学, 国際資源学研究科, 准教授 (10396286)
井村 匠 山形大学, 理学部, 助教 (20878524)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 突発的噴火 / 水蒸気噴火 / マグマ水蒸気噴火 / プリニー式噴火 / 火山熱水系 / 火山灰 / 硫黄同位体 / 蔵王火山 / 阿蘇火山 / 鳥海火山 / 栗駒火山 / 秋田焼山火山 / 吾妻火山 / 噴火 / マグマ / 災害予想 / 岩石学 |
研究開始時の研究の概要 |
水蒸気噴火等の突発的火山爆発について、火山灰分析(硫黄同位体・岩石学)により噴火発生条件、発生過程、マグマの挙動・関与を解析し、噴火推移予測の精度向上を目指す。日本国内や東南アジア等における複数の噴火事例に対して調査し、解析方法の確立と一般法則の解明を目指す。これまでマグマの挙動の解析が困難であった水蒸気噴火についても、硫黄同位体分析の導入によりそれが可能となる。代表者が築き上げた岩石学的手法と硫黄同位体分析を合わせることで、突発的火山爆発の発生場を総合的に理解し、火山活動予測の精度が向上する。この成果は御嶽山噴火のような突発的火山爆発災害の軽減へ貢献するものと期待される。
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研究成果の概要 |
蔵王火山、秋田焼山火山、鳥海火山、阿蘇火山、栗駒火山、岩手火山、ケルート火山、ラモンガン単成火山群の噴出物の調調査分析を実施した。阿蘇山では期間中に噴火が発生したため、直後に採取した試料を分析した。噴火をもたらすマグマの挙動やその推移は火山によって様々であり、火山や噴火の個別性による。個別の結果を投稿論文等で公表するとともに、水蒸気噴火の発生メカニズムについて得られた統一的な知見を公表した。水蒸気噴火発生メカニズムは大きく3種類に分類でき、それぞれマグマの関与の様式が異なる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
火山災害軽減のためには、突発的に生じる噴火を予測する必要がある。そのためには観測の実施もさることながら、噴火の原因を探究することが重要である。本研究は、最近または過去に発生した突発的噴火のメカニズム、とりわけ水蒸気噴火への伏在マグマの役割について多数の事例研究から重要な知見を得た。ここでは火山の個別性を理解するとともに、水蒸気噴火の一般的なモデルを構築した。これらは火山災害軽減のための地域防災計画等を策定・修正するうえで重要な知見となる。
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