研究課題/領域番号 |
20K05028
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
野口 竜也 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (20379655)
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研究分担者 |
小野 祐輔 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (00346082)
河野 勝宣 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (60640901)
西川 隼人 福井工業大学, 工学部, 教授 (60769371)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 微動探査 / 地震地すべり / 事前把握 / 地盤構造 / 地盤震動特性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,地震地すべりを事前に把握するために,微動探査技術を発展的に活用して効率的に地盤構造と地盤震動特性を調査する方法を提案し,その適用により地盤構造モデルの構築と地盤震動特性の把握する. 地盤調査法の検討と適用として,微動観測に基づく高精度で効率性の高い地盤調査法を検討し,現地で適用させる.観測データの解析方法も検討し,地盤構造モデルの構築を行う.地盤構造モデルの検証としては,地すべり箇所のモデル化による数値シミュレーションにより地震地すべりの現象を再現し,妥当性を検証する.また,地盤構造モデルを周辺の領域に拡張させ,地盤増幅度や地震動指標の空間分布を求める.
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研究成果の概要 |
本研究では,地震地すべりを事前に把握するために,微動探査技術を発展的に活用して効率的に地盤構造と地盤震動特性を調査する方法を提案し,地盤構造モデルの構築と地盤震動特性の把握を行った.探査技術としては,微動探査に加え,人工震源の波形を用いることで,地盤構造の推定精度が向上することがわかった.複数の地すべり地域での適用により,微動の特徴の変化が,地形や地盤構造の急変箇所と対応していること,地すべり地域内の地震記録より地震動の特性の把握と深部地盤構造の推定ができた.また,地震地すべりの事前予測の指標として,Arias Intensityが微動探査の結果の組み合わせ可能であることを示せた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地震地すべりの発生個所の多くでは,傾斜や凹凸のある基盤岩層の山体の上に火山噴出物が堆積する環境であり,それに関わる地盤の物理的特性等の情報が必要である.このような地域で,地震動の増幅特性を求めるには,特にS波速度構造の情報が必要不可欠であるが,その情報を得るためには,地質学的な考察,数カ所のサンプルの土質試験等の結果に頼らざるを得ない.そこで本研究では,微動探査をベースに,3次元的な傾斜地や不整形地盤構造での地盤構造調査法を検討し,地震動評価のための地盤構造モデルの構築と地盤震動特性の把握を行う.この研究成果は,地震地すべり地域での地震動評価と斜面崩壊の事前把握に繋がる.
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