研究課題/領域番号 |
20K05043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
藤本 明宏 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (90456434)
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研究分担者 |
河島 克久 新潟大学, 災害・復興科学研究所, 教授 (40377205)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | スタック / 大雪 / 車両滞留 / 路面雪氷状態予測 / 冬期道路管理 / 立ち往生 / スタック車両 / 大型車 / データベース / 冬期路面管理 |
研究開始時の研究の概要 |
頻発する大雪による立ち往生(車両滞留)に対して、平成30年に国土交通省では予防的通行止めや集中除雪の実施、タイヤチェーン規制区間の設定など新たな対策を講じた。しかし、スタック(発進不能)発生メカニズムには不明な点が多く、スタックに対するチェーン装着効果もよく分かっていない。 本研究では、研究事例が殆どないスタック走行試験を実施し、スタック発生メカニズムおよびチェーン装着効果を解明する。また、どのような車両がスタックに弱く、どのような路面雪氷状態でスタックし易いかなど、スタックの危険性を客観的に評価する方法を提案する。さらに、気象条件から将来のスタック発生の危険性を予測する計算モデルを開発する。
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研究成果の概要 |
本研究では、車両を圧雪路面上で走行させる実車試験を実施し、スタック発生メカニズムを解明した。この知見を路面雪氷状態モデルに反映させ、スタック危険率予測モデルを開発した。また、2020/2021年の冬期に発生した車両滞留を調査し、雪による車両滞留イベントデータベースを更新した。さらに、2021年1月に福井県内において発生した大雪による立ち往生を調査し、立ち往生の状況や車両滞留最中における圧雪路面の状態を観察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
実際の立ち往生の踏査や実車試験によるスタック発生メカニズムの解明は、スタックを発生させないためにより有効な対策の検討や実施を可能にさせる。また、スタックする圧雪状態を明らかにしており、これは冬期道路管理においてスタックや立ち往生の発生の回避を除雪で対応可能か、あるいは通行止めを実施するべきかの判断材料になる。スタック危険率予測モデルは世界的にも他になく学術性が高い。また、冬期道路管理に導入し、事前にスタック発生の危険性を把握することは、通行止めの期間の短縮や安全な交通確保につながるなど社会的意義が高い。
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