研究課題/領域番号 |
20K05047
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
前野 詩朗 岡山大学, 環境生命科学学域, 特任教授 (20157150)
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研究分担者 |
赤穂 良輔 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (90599333)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 水防災 / 堤防決壊予測 / 被害予測 / 内外水位差 / 避難経路 / 氾濫解析 / 精度向上 / 堤防決壊 / 中小河川 / 氾濫予測 / 避難経路予測 / 水理観測 |
研究開始時の研究の概要 |
倉敷市真備地区の小田川とその支川の堤防決壊箇所について,堤防形状や植生繁茂状況などを勘案して越流箇所として事前に抽出出来るかなどをセンシングや流況解析により検証する.次年度以降は,得られた検証データを基に,真備地区に加えて岡山市内を流下する砂川を対象として測量の実施や解析等を実施し,減災のための技術の提示を図る.最終年度は,成果発表するとともに,自治体に働きかけて実装を図る.
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研究成果の概要 |
近年の地球温暖化の影響を受けて,特に中小河川の洪水被害が頻発しており,あらかじめ洪水氾濫解析を行い,氾濫危険箇所を特定して,氾濫時の避難経路を事前に示すことは重要な課題である.しかし,中小河川は,精度良い氾濫解析に欠かせない観測データが乏しく,解析精度を向上させることが喫緊の課題となっている.本研究では,中小河川の氾濫解析精度を向上させるための効果的な上流端境界条件の与え方や堤防天端高の与え方を明らかにした.また,堤防決壊などが発生した場合の避難時間や避難経路を検討することで適切な避難開始時刻の提示できることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年堤防決壊を伴う大規模水害が頻発しており,特に中小河川の被害が大きい.中小河川は観測データが少ないため被害を予測するための精度良い氾濫解析が困難である.本研究で示した精度向上のための手法を用いることで多くの中小河川で氾濫解析の精度を向上させることが期待出来る.また,提案した堤防決壊が生じる箇所を推定する簡易な手法は我が国の多くの中小河川に適用できるため堤防の弱点箇所を抽出し優先的に堤防強化を図ることができる.さらに,氾濫時に時間的に変化する浸水深や歩行速度を考慮した避難経路を示すことで適切な避難開始時刻や最適な避難経路を示すことができるため防災面での工学的,社会的意義は大きい.
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