研究課題/領域番号 |
20K05052
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
酒井 久和 法政大学, デザイン工学部, 教授 (00360371)
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研究分担者 |
梶谷 義雄 香川大学, 創造工学部, 教授 (80371441)
CHAKRABORTY ANIRBAN 法政大学, デザイン工学部, 助手 (30907803)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 地震 / 道路ネットワーク / 復旧性 / 斜面災害 / 緊急輸送道路 / 孤立集落 / 経時的機能性 / 斜面崩壊 / 物資融通 / 山地形地震増幅 / 震源近傍地震強度評価 / 地震減災 / 機能性 / 経時変化 / 斜面被害確率 / 減災 / 統計分析 / 道路啓開 |
研究開始時の研究の概要 |
南海トラフの巨大地震では,中山間部の斜面災害・盛土崩壊・道路橋の損傷などで道路機能不全が生じることにより,一時的に孤立地域が多数発生することが懸念される.人命にとっては発災後72時間が勝負であり,短期間の緊急輸送道路の機能回復が求められる.そのため,本研究では,道路の被災確率と道路の復旧性を考慮した地震後の道路ネットワークの経時的な機能性評価手法を構築する.さらに,新潟県中越地震後の交通規制状況と比較することにより手法の妥当性を検証する.また,提案手法を南海トラフ巨大地震時の和歌山県に適用し,対策が必須となる個々の道路構造物,啓開作業の重点・優先箇所を示す.
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研究成果の概要 |
①機械学習に基づく震災時の道路復旧期間予測法として、近年の7地震データを用いたサポートベクトル回帰に基づく復旧期間予測モデルの構築を行った。②地震時の斜面崩壊評価として、共分散構造分析とロジスティック回帰分析を使用し、崩壊データの少ない地震に対してSMOTEを適用し、得られた斜面崩壊評価式に基づく孤立性評価法を提案した。③道路ネットワークの経時的機能評価手法の和歌山県への適用の準備のために、避難所や集落同士の相互支援を考慮した分散型の物資輸送モデルのプロトタイプを構築した。また、香川県へのケーススタディに適用し、物資輸送の観点における道路ネットワークの経時的機能性の検証を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人命にとっては発災後72時間が勝負と考えられているため、極めて短期間の緊急輸送道路の機能回復が求められる。しかし、東北地方太平洋沖地震において成功例とされている櫛の歯作戦でも沿岸部までの15ルート中11ルートしか3日以内に機能回復できておらず、また、南海トラフ巨大地震における高知県の想定では道路啓開に3日を越えるルートが多数あるのが現状である。本研究では、内陸部の道路ネットワークの機能性評価に影響する山地形の地震動増幅特性を把握し、地震時斜面崩壊確率の精度向上の手法の開発・改良を進めた。さらに、和歌山県、香川県で手法を適用し、道路ネットワークの経時機能性の検証を行った。
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