研究課題/領域番号 |
20K05057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
研究代表者 |
篠田 昌弘 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), システム工学群, 教授 (30462930)
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研究分担者 |
宮田 喜壽 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), システム工学群, 教授 (20532790)
野々山 栄人 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), システム工学群, 准教授 (00624842)
吉田 郁政 東京都市大学, 理工学部, 教授 (60409373)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 斜面 / ハザード評価 / フラジリティ評価 / リスク評価 / 地震 / 地震時残留変位量 / 振動台実験 / 災害リスク / 災害リスクマップ / 振動エネルギー / リスク / 可視化 / エネルギー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、地震による振動エネルギーの発生頻度と発生規模を考慮した斜面災害リスク評価法の提案と斜面災害リスクマップによる可視化を目的として、1.振動エネルギーに応じた地盤材料の変形強度特性の把握(要素実験)、2.斜面崩壊のメカニズムの解明と斜面のエネルギーモデルの構築(振動台実験+数値解析)、3.振動エネルギー発生頻度を考慮した斜面の損傷頻度評価(確率論的リスク評価)を実施する。本研究では、「地震時斜面崩壊の発生と崩壊量を表現できるエネルギーモデルは何か?」「様々な地震作用下において、強度定数のばらつきの大きい自然斜面の災害リスクはどの程度か?」との二つの問いを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では地震による振動エネルギーに着目して、地震の発生頻度と発生規模を考慮した盛土斜面災害リスク評価法の提案と盛土斜面災害リスクマップによる可視化を目的とする。盛土斜面災害リスク評価法を提案するため、①振動エネルギーに応じた地盤材料の変形強度特性を把握した。次に、②現実に即した斜面模型を用いて、振動エネルギーを考慮した長時間加振実験を実施して、斜面崩壊メカニズムの検討を実施した。さらに、加振実験結果より、斜面の地震時変位量算定モデルを構築した。最後に、③地震の発生頻度と発生規模を考慮した盛土斜面の損傷頻度評価を確率論的手法により実施して、盛土斜面災害リスクマップを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、地震の発生頻度と発生規模を考慮した斜面災害リスク評価法の提案と斜面災害リスクマップによる可視化を目的とする。斜面の損傷頻度評価を実施する際には、地震のハザード評価、斜面のフラジリティ評価、両者を掛け合わせた損傷頻度評価を実施する必要がある。本研究の最終成果物は地震の発生頻度や斜面の崩壊量を考慮した斜面災害リスクマップであり、この斜面災害リスクマップを可視化することで、容易に斜面災害リスクを把握することが可能であり、斜面災害リスク低減に大きく貢献できる。本研究では、地方自治体で示されている斜面傾斜による土砂災害ハザードマップではなく、地震時の斜面災害リスクに着目した点に特徴がある。
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