研究課題/領域番号 |
20K05200
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分27010:移動現象および単位操作関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
佐藤根 大士 兵庫県立大学, 工学研究科, 准教授 (00583709)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 軟凝集性スラリー / プロセス工学 / 粉粒体操作 / スラリー制御 / セラミックス / シート成形 / 可逆的分散状態制御 / 刺激応答性スラリー / テープ成形 / 化学工学 / コロイド科学 / 刺激応答性スラリー制御 / バインダレス / フレキシブルシート |
研究開始時の研究の概要 |
微粒子の分散・凝集状態を可逆的に変えることができる刺激応答性スラリーを調製し、高充填性・高フレキシビリティを合わせ持つシートをバインダーレスで成形可能とする。刺激応答性スラリーとは、外部刺激により変化する添加剤を混合しておくことで、刺激によりスラリー中の微粒子の分散・凝集状態が一時的に変化するスラリーである。外部刺激に応答して変化した分散・凝集状態について、独自の手法を確立して評価するとともに、成形体の乾燥特性、柔軟性、充填特性といった、シート成形プロセスで重要な各種特性についても評価する。
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研究成果の概要 |
スラリー中微粒子を良分散状態に調製後,添加剤により粒子間を弱く架橋させることで可逆的分散・凝集状態の制御を可能とする軟凝集スラリーを調製し,これをシート成形に用いることで,高充填率かつフレキシビリティを有する高性能なシート成形が可能となった。本技術は,バインダー添加に代わる新たなフレキシビリティを有するシート成形技術であり,極めてシンプルな原理をもとにしていることから,幅広い分野への利用が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本技術は,極めて少ない添加剤添加量でフレキシビリティを有するシートの成形が可能な,バインダー添加に代わる新たな技術である。本技術は,製品性能向上や製品価格抑制に貢献できるだけでなく,プロセスで使用する添加剤の大幅削減を達成できるため,製造工程で発生するCO2を大幅削減可能なサステナブル技術である。また,新たな技術でありながら現行プロセスをそのまま利用可能という利点もあり,学術的,社会的意義が高いといえる。
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