研究課題/領域番号 |
20K05226
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分27040:バイオ機能応用およびバイオプロセス工学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
金岡 英徳 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (30631973)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 蛍光イメージング / DNA修復 / DNA損傷 / 蛍光プローブ / エピジェネティクス / DNAメチル化 / ストレス応答 / ニワトリ始原生殖細胞 / 始原生殖細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類ではエピジェネティクスの遺伝メカニズムとしてリプログラミングとゲノムインプリンティング(ゲノム刷り込み)が広く知られているが、鳥類ではこのようなエピジェネティック制御が起こるのか様々な議論がなされている。経済動物として重要なニワトリの量的形質は、多くの遺伝子を同時に抑制するゲノムインプリンティングにより制御されている可能性が示されている。このような鳥類におけるエピジェネティクスの制御は、その存在の可能性は示されているもののメカニズムは全く解明されていない。本研究ではニワトリ始原生殖細胞のエピゲノム、特にDNAメチローム変化を追跡することにより、その疑問の解明に挑む。
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研究成果の概要 |
本研究ではニワトリ始原生殖細胞のエピジェネティクスの状態を蛍光イメージングにより解析するために、環境ストレス(DNA損傷)を検出するプローブを新たに開発した。 本研究で開発した新規プローブのシグナルはDNA損傷マーカーと高い局在を示した。このプローブを改変しシグナル部位をラベル化すれば、外部環境の変化に影響を受けやすいゲノム領域を同定でき、育種に有用なエピゲノム領域の同定につながると期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNA損傷を検出するために修復因子RAP80と翻訳後修飾因子SUMOを利用したBiFCプローブを開発し解析を行った。BiFCプローブは外部から薬剤によるDNA損傷を与えなくても蛍光シグナルを発しており、内在的に起こる微弱なDNA損傷を検出していることがわかった。これまで免疫染色等の手法を用いなければ検出できなかった損傷を本研究で開発したBiFCプローブを用いることで、より明確に検出することができた。また、BiFCプローブの局在はDNA損傷によりダイナミックに変化していることがわかり、DNA修復の基礎的解析に利用できる可能性もある。
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