研究課題/領域番号 |
20K05428
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分32010:基礎物理化学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
勝木 明夫 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 教授 (70283223)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 磁場効果 / ゲル / 凝集状態 / 機能性ゲル / 蛍光 / 凝集体 / 磁気科学 / 磁気配向 / 強磁場 |
研究開始時の研究の概要 |
磁場効果が有効に作用する条件において,次の2点について検討し,機構を明らかにする.1.境界面に働く磁場効果とはどのような機構なのか?2.磁場配向の活性化条件は何か?である. 一つ目の目標は,固液界面が関与する反応系について,“その場”観測を行い,境界面固有の磁場効果を観測し,境界面の磁場効果の機構を明らかにすることである. 二つ目の目標は,磁気異方性がない化合物で磁場配向が観測されることについて,”その場”観測を行い,活性化物質の条件を明らかにすることである.形状の異方性,大きさ,濃度の条件が磁場配向の鍵である.
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研究成果の概要 |
機能性ゲルを用い,様々な芳香族化合物をゲル内に取り込ませた.ゲル内の環境変化により,芳香族化合物の凝集状態または分散状態を変化させることができた.用いた機能性ゲルは温度により体積相転移を示すものである.このような系を用いて,芳香族化合物の微結晶,凝集体,エキシマー(ダイマー),モノマーの状態変化を顕微観測およびスペクトル測定,蛍光寿命測定を行った.ピレンではエキシマーから凝集体(微結晶)へ変化する過程を観測することができた.ゲル中で凝集状態を準安定に存在させることができた.この凝集体の状態がアクティブコンディションと推測された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,温度変化による体積相転移を示すゲルを溶媒環境を変化させることができるゲルを用いることで,モノマー,エキシマー(ダイマー),(凝集体),微結晶へ変化する過程の手がかりを得ることができた.凝集体の状態に未確定なところがあるが,ゲル中で凝集体を準安定に存在させられる点は学術的に意義がある.申請者らは,この凝集体が磁場効果を活性化させる条件と推測している.この点を解明することで,より低磁場条件で効果的に磁場効果を起こすことができるようになることが期待される.
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