研究課題/領域番号 |
20K05562
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
高橋 透 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (30361166)
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研究分担者 |
壹岐 伸彦 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (50282108)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | DNAメチル化検出 / キャピラリー電気泳動 / DNAメチル化 / バイサルファイト |
研究開始時の研究の概要 |
がんの早期診断に有用な分子マーカーである5-メチルシトシンをターゲットとする既往のDNAメチル化検出法では,バイサルファイト(BS)処理の利用が前提となっているが,BS処理は実用上重大な問題を抱えているため,BS処理を必要としないDNAメチル化検出法の開発が望まれている.本研究課題では,これまでにない新たな着想に基づくBSフリーDNAメチル化検出法の開発を目指す.申請者らが独自に開発した等鎖長配列異性一本鎖DNAのキャピラリー電気泳動分離をベースに,酸塩基平衡,水素結合をはじめとする種々の相互作用を駆使する新たなDNAの精密分離法を開発し,BSフリーなDNAメチル化検出法を構築する.
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研究実績の概要 |
がんの早期診断に有用な分子マーカーとして5-メチルシトシン(5-mC)が非常に注目されており,国内外を問わず5-mCをターゲットとするDNAメチル化検出の新規技術開発が行われている.既往のほぼすべてのDNAメチル化検出法ではバイサルファイト(BS)処理の利用が前提となっているが,本研究課題では,その開発が強く望まれている,BS処理を必要としない新規なBSフリーDNAメチル化検出法の開発を目指す.特に,5-mCとシトシン(C)の直接識別を達成するための手段として,申請者が独自に開発した等鎖長配列異性一本鎖DNAのキャピラリー電気泳動(CE)分離法を利用し,これをベースに,酸塩基平衡,水素結合をはじめとする種々の相互作用を駆使する新たなDNAの精密分離法を開発し,BSフリーDNAメチル化検出法を構築することを着想した.今年度は,昨年度,故障,修理不能となった従前使用してきたCE分離装置の代替手段の検討を行った.単体のCE用吸光検出器、直流高圧電源等を組み合わせてハウスメイドのCE分離装置を構成し、これを用いてCE分離による5-mCとCの直接識別に基づくDNAメチル化検出のための分離能の検討を行い、概ね良好な結果を得た。また,昨年度に引き続き,BSフリーDNAメチル化検出法を構築するための基盤技術として,98塩基長の遺伝子断片およびこれにメチル化処理を施した模擬メチル化試料のCE分離条件の検討を行うとともに,CE系の検出感度の向上を目的として,蛍光検出を行うための検討を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
一昨年度来の新型コロナウィルスの感染拡大防止のための種々の施策による,本研究計画の開始時期の遅延遅,研究活動の大幅な制限に加え,前年度途中で,本研究計画の遂行に必要不可欠なCE分離装置が故障,修理不能となったため,当初の研究計画と比較して進捗状況が大幅に遅れることになった.
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今後の研究の推進方策 |
今年度実施することができなかった研究項目について取り組むともに,当初の研究計画で実施が予定されている研究項目について順次取り組む.
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