研究課題/領域番号 |
20K05569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
江坂 幸宏 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (70244530)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | DNA損傷 / RNA損傷 / 発がんリスクマーカー / LC/MS/MS / CE濃縮—ナノESI-MS / グリオーマ / テモゾロミド / 飲酒 / CEオンライン濃縮/ESI-MS / 重水素化内部標準 / ESI効率 / DNA損傷体 / CE/MS |
研究開始時の研究の概要 |
個人の発がんリスク指標=DNA損傷体を検出する、質量分析(MS)を基盤とする実用・定量性と革新的感度を有する方法論を整備・開拓する。即ち、①損傷体のDNAからの迅速、定量的抽出法開発、②干渉正常塩基除去用の固相開発、③ESI効率上昇による感度向上、④安価な同位体標準物質の作成からなる取り組みを行う。さらに、「CEによるナノ体積収束とナノESI-MSの結合」で、理論上最高レベルの絶対感度を実現する。
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研究成果の概要 |
発がんリスクマーカーとしての核酸損傷塩基の高感度分析法の開発を行った。LC/MS/MSを用いた実用性の高い手法とともに、極めて先進的なキャピラリー電気泳動場での微小体積内、高倍率濃縮とナノESIーMSシステムを組み合わせた、極めて先進的かつ超高感度分析法も開発に成功した。それらを実分析応用に適用するための検討を主としてヒト由来培養細胞を題材に行った。また、損傷体分析結果をアルキル化抗がん剤の治療効果を高めるための指標に適用するための検討を行い、有用な知見を獲得した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長寿社会になった先進国、特に日本では、健康寿命を延ばすことが社会保険費の削減に極めて効果的であり、喫緊の課題になっている。本研究は、老いの本質の一つと言えるDNA,RNAの損傷の蓄積状況を、量と内容から分析するための方法論の開発をおこなったものであり、この計画の遂行の結果、実用的な方法と極めて高感度な方法が開発された。本研究の成果は、検診での損傷体分析の実現を近づけるものである。加えて、本法は、日本人の半分が罹患するがんの薬物治療効果を高めるための薬効のバロメーターとして損傷体を分析することにも役立つ方法にもなった。
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