研究課題/領域番号 |
20K05571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
村上 博哉 愛知工業大学, 工学部, 准教授 (40515128)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 固相抽出 / 親水性高分子 / 水和層 / HILIC / 捕捉特性 / 基材樹脂 / 高水溶性化合物 / 保水性固相抽出剤 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の機器分析装置の急速な発展に伴い、従来では測定が困難であった分析対象物を高感度に測定することが可能となってきている。一方で,分析対象物の濃度が低くなればなるほど試料中夾雑成分の影響は深刻になるため、高精度な定量分析手法の確立には前処理技術の高度化が必要不可欠となる。一般に、機器分析のための前処理法としては、固相抽出法が汎用されている。しかしながら、生命科学分野などにおいて高い需要がある高水溶性化合物に対する好適な固相抽出法は確立されていない。そこで本研究では、高水溶性化合物に対して高い捕捉能を発現する新奇な高保水性型固相抽出剤の開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、様々な分野において定量が求められる高い水溶性を有する化合物の前処理を可能にする固相抽出剤の開発を目指し、親水性相互作用クロマトグラフィー (HILIC) を発現可能な固相抽出剤に関する研究を行った。HILICモードの発現を可能にするために、水和層の形成に必要と考えられる親水性高分子を被覆する基材樹脂や親水性高分子の最適化などの検討を行うことにより、高い捕捉能を有するHILIC型固相抽出剤の合成を達成した。また開発したHILIC型固相抽出剤の適用法についても検証を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高い水溶性を有する化合物の定量を可能にすることは、生命科学や環境管理など、幅広い分野に影響を与える技術を提供することにつながる。本研究で開発を進めたHILIC型固相抽出剤は、これまでの前処理技術では定量が困難であった高い水溶性を有する化合物の前処理を可能にするものである。そのため開発したHILIC型固相抽出剤およびそれらの応用展開により、これまでは定量が出来なかった化合物の定量を可能にする可能性があり、その波及効果は大きいものであると考える。
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