研究課題/領域番号 |
20K05648
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35030:有機機能材料関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
岡本 秀毅 岡山大学, 自然科学学域, 准教授 (30204043)
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研究分担者 |
山路 稔 群馬大学, 大学院理工学府, 准教授 (20220361)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 有機半導体 / フェナセン / 電界効果型トランジスタ / FET / 多環芳香族化合物 / 電子スペクトル / 光化学反応 / 有機物半導体 / ヘリセン / ロジック回路 |
研究開始時の研究の概要 |
高性能有機半導体材料はユビキタス電子デバイス構築に不可欠な基盤である.この背景から本申請課題では,フェナセン及び類縁π拡張芳香族炭化水素のπ電子骨格を活用し,有機半導体候補化合物を設計・合成する.光環化反応を鍵反応として新フェナセン分子を効率的に構築する.電界効果型トランジスタ(FET)デバイスを作成し,動作特性評価と分子設計へのフィードバックを通して新しい高性能有機FET材料の創出を目指す.
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研究成果の概要 |
高性能有機半導体がユビキタス社会支える基盤として渇望されていることを背景に,フェナセンのπ電子骨格を活用して高性能有機半導体材料の開発に取り組んだ.種々のフェナセン分子を光化学反応により効率的に合成し,有機半導体としての特性を評価した.分子の形や置換基の種類,フェナセンのベンゼン環数などの違いが有機半導体としての特性にもたらす影響を調べ,より高性能な有機半導体材料開発の指針を得た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機半導体材料は,柔軟,軽量で材料設計の自由度が高ことなどの多くの利点を有しているが,安定で高性能な材料はいまだに限られているのが現状である.本研究で得られた有機半導体材料の高移動度化に対する指針は,耐久性があり,高性能な未来の有機半導体を開発するために有効であると考えられる.特にフェナセンは,従来の有機分子に比べて安定であるため,耐久性のある有機電子デバイスの作製に展開できる可能性があると期待される.
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