研究課題/領域番号 |
20K05726
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
斎藤 洋平 金沢大学, 先進予防医学研究センター, 助教 (90723825)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | タンパク質化学修飾 / 化学プローブ / 生体分子の化学修飾 / 化学修飾 / 有機ホウ素化合物 / アミノ酸 / ボリン酸 |
研究開始時の研究の概要 |
ホルモンによる体の機能調節や医薬品による効果はそれらに対して作用する標的が体の中に存在することで成立している。医薬品であればその標的が不明な場合、予期せぬ副作用につながることもあるため、標的を明らかにすることは極めて重要である。本研究ではその標的を解明するための新しい手法を開発することを目的とし、既存手法の問題点解決に取り組む。成功すれば標的解明のための有効な選択肢の一つとして、生命現象の理解や医薬品の開発に貢献することが期待される。
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研究成果の概要 |
タンパク質を始めとする生体高分子の構造・機能維持には水溶液中での取り扱い、及びその温度管理が極めて重要である。本研究では温度感受性の高い生体高分子の化学修飾へ適用することを念頭に、ホウ素原子とアミノ酸から構成される5員環状のキレート化合物(ボロキサゾリドン)に着目し、本構造を水溶液中で効率的に形成するための条件をアミノ酸側鎖、及びホウ素原子上の置換基を精査することで見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ホウ素原子を含む有機化合物はフェニルボロン酸などの一部を除き水溶液中では不安定であり、その多くは水を含まない有機溶媒中での使用に限られていた。本研究では適切な置換基構造を有する分子設計により水溶液中でも利用可能な様々な有機ホウ素化合物を創出し、本構造が生体高分子への化学修飾にも有用であることを明らかにした。今後は本成果を利用して、生命現象の解明や医薬品開発への貢献が期待される。
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