研究課題/領域番号 |
20K05742
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
宮前 友策 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (30610240)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | PPARγ / 核内受容体 / 生体直交化学 / 光化学 / 生体直交型反応 / 細胞内合成 / 共有結合性アゴニスト / オプトケミカルツール |
研究開始時の研究の概要 |
PPARγはリガンド応答性の転写因子であり、糖代謝、がん、炎症など様々な疾病発症と関連する重要な創薬標的分子である。研究代表者らは以前に、PPARγのリガンド結合ポケットのcavityの大きさを利用したリガンド開発法である、ligand-linking strategyを考案した。本法は競合しない部位に同時に結合し、協調的な受容体活性化を示すリガンドペアを細胞スクリーニングにより同定したのち、両者を融合させた高活性な化合物を設計・合成するという2段階からなる。本研究では本法の利便性を改善するために、同定したリガンドペアを細胞内で合成し、その反応を光で制御するオプトケミカルツールの開発を行う。
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研究成果の概要 |
ペルオキシソーム増殖因子受容体(PPAR)γは、糖や脂質代謝の主要制御因子である。本研究では、研究代表者が以前確立したPPARγリガンド生成法の利便性の向上を目的として、生体直交化学と光化学の手法を取り入れ、PPARγリガンドの細胞内合成とその光制御技術の構築を目指した。その結果、当初計画した官能基を付加した化合物の合成に成功したが、連結反応や細胞内合成反応の進行を確認することができなかった。一方、光により配座が変化する光反応性リガンドの合成には成功し、アゴニスト活性の光制御技術構築の今後の足がかりとなる結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、薬候補化合物の化学構造を細胞内で合成すること、また薬効の発現の有無を光照射により制御するための技術を開発することを目的とした。前者の目的については達成することが出来なかったが、後者については光反応性官能基を導入した化合物の合成に成功した。今後、光照射実験により得られた化合物の配座変化や薬効発現の制御を実証することで、新たな創薬技術の一つとなることが期待される。
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