研究課題/領域番号 |
20K05868
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
倉持 幸司 東京理科大学, 理工学部応用生物科学科, 教授 (90408708)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 1,4-ナフトキノン / C型肝炎ウイルス / ジュグロルビン / 二量化 / フェナジノン / 生合成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、天然物 juglomycin C から juglorubin へと直接変換する一段階合成反応の基質一般性を検証すると同時に多くの誘導体を合成する。また、合成した誘導体の抗 C 型肝炎ウイルス活性を測定し、構造活性相関を明らかにする。また、金属イオンを juglorubin で挟んだサンドイッチ化合物を創製し、活性と機能を評価する。
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研究成果の概要 |
天然ナフトキノン二量体であるジュグロルビンの誘導体合成、抗C型肝炎ウイルス(HCV)活性評価、作用機構解析を行った。本研究で合成した化合物の中から高い抗HCV活性を有する2種類の誘導体を見出すことができた。それら活性化合物は、核内受容体の一つである肝臓X受容体(LXR)に対してアンタゴニスト活性を有し、細胞内脂肪滴の産生を抑制した。これらの結果から、juglorubin 誘導体はLXRの阻害を会介し、HCVの粒子形成の場となる脂肪滴の産生を抑制することで抗HCV活性を発揮することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で、C型肝炎ウイルスの複製を阻害する誘導体を見出すことができた。非常に低濃度で抗ウイルス活性を発揮することや、宿主細胞には毒性が少ないことから、抗ウイルス剤としての実用化が期待できる。さらには抗ウイルス薬の開発で鍵となる作用機構を明らかにすることができた。
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