研究課題/領域番号 |
20K05895
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
永井 竜児 東海大学, 農学部, 教授 (20315295)
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研究分担者 |
山中 幹宏 東海大学, 農学部, 特任准教授 (70767946)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | S-(2-succinyl)cysteine / ミトコンドリア / 翻訳後修飾 / フマル酸 / 生活習慣病 / 2SC / 機能性食品 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、様々な研究により脂肪細胞には生理活性物質の分泌機能があり、生活習慣病の進展にも関与することが明らかとなってきた。我々はTCA回路の停滞によってS-(2-succinyl)cysteine (2SC)が生成し、脂肪細胞の機能異常に関与する現象を報告しており、液体クロマトグラフィー質量分析装置(LC-MS/MS)による、脂肪細胞における2SC生成抑制成分の探索を行ってきた。本研究計画においては、これまでに得られた結果を元に、2SC抑制成分の同定、作用機序、糖尿病モデルマウスを用いた効果検証を行い、ヒト介入試験を目指した情報を得る。
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研究成果の概要 |
研究成果として、まずリンゴの果皮抽出物からS-(2-succinyl)cysteineの生成抑制化合物の単離に成功しNMR解析で構造も同定された。 次に、細胞実験で2SC生成評価系モデル、及び生体試料中2SC測定系を確立し、動物実験さらにヒト検体中2SCの定量を可能にした。動物実験では、マウスの脳において週齢に依存し2SC量が増加することが確認され、脳機能に何らかの影響を及ぼしている可能性が示された。また、ヒト血清中2SCと病態の関連性を検討した結果、腎機能の悪化に伴い、血清中2SC値が上昇し、さらに腎移植に伴って低下したことから、腎機能の悪化にミトコンドリア異常が関与していることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体における2SCの存在については徐々にその認識が広まりつつあるが、その測定についてはほとんど行われてこなかった。今回の研究により動物・ヒト由来の試料中2SCの測定が可能となり、内部標準物質を用いた質量分析装置での定量技術においては本研究の代表者グループの技術は突出していると自負している。また今回、加齢や加齢によりその機能が低下する腎機能との関連も明らかとなり、その測定の意義は今後より大きくなると確信しており、加齢性疾患の予防・進展にも役立つと考えられる。また、2SCはミトコンドリア機能異常からその生成量が増加するため、2SC測定が加齢性関連疾患の発症メカニズム解明に役立つ可能性も示された。
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