研究課題/領域番号 |
20K05914
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
津田 真人 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (50525681)
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研究分担者 |
細野 朗 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (70328706)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 腸内細菌 / 腸管関連リンパ組織 / 抗体 / プレバイオティクス / 盲腸リンパ節 / IgA / IgG2b / クラススイッチ / IgG / IgG抗体 |
研究開始時の研究の概要 |
健常なヒトやマウスの血液中に存在する腸内細菌結合性IgG抗体は,感染防御や炎症抑制にはたらく。本研究では,「盲腸リンパ節がその主要な誘導組織であるか」という仮説を検証し,腸内細菌による免疫調節の機序の解明を目指す。盲腸リンパ節から産生されるIgG抗体の腸内細菌結合性と,盲腸切除マウスを用いて血液中抗体産生における盲腸リンパ節の役割を検討する。さらに、盲腸リンパ節の抗体産生を調節する細胞種や腸内細菌の同定を行い、これらを調節する機能性食品成分の作用を検討する。
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研究成果の概要 |
盲腸リンパ節における腸内細菌反応性IgG抗体の誘導機序と腸内細菌による調節作用の解明を目的とした。BALB/cマウスの盲腸リンパ節において腸内細菌反応性IgG2b抗体を高産生する特徴とその細胞学的機序を示した。抗生物質投与マウスおよびブリーダーの異なるマウスの解析から,盲腸リンパ節B細胞のIgG2b抗体発現および血液中IgG2b抗体の誘導に関与する腸内細菌群の候補を同定した。プレバイオティクス摂取により,盲腸リンパ節におけるIgG2b抗体産生応答を調節できる可能性を示した。これらの結果は,食品成分を利用した腸内細菌叢への介入による感染防御のための標的として応用が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,盲腸リンパ節による抗体産生の仕組みと腸内細菌による調節機序の一端を明らかにした。これらの機構は,感染症や炎症反応などの予防や症状の緩和のために,プレバイオティクスなどの腸内細菌叢を調節する食品成分により大腸における抗体産生応答を制御するための新たな作用点としての応用が期待される。
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