研究課題/領域番号 |
20K05918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大崎 雄介 東北大学, 農学研究科, 准教授 (40509212)
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研究分担者 |
白川 仁 東北大学, 農学研究科, 教授 (40206280)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 食品成分 / 腎障害 / うっ血 / うっ血性心不全 / 心不全 |
研究開始時の研究の概要 |
日本国民の長寿化に伴い心不全患者、中でもうっ血性心不全患者の割合が著しく増加している。うっ血による静脈血のうっ滞は体液貯留を介して心臓、腎臓、脳といった臓器障害をも引き起こすことが明らかとなってきている。本研究では我々が開発した、腎うっ血による臓器障害モデルを活用することにより、病態機序に関すると予測される糖分解産物によるカルボニルストレスや酸化ストレス、虚血の影響について明らかとし、また、食品成分を介した上記経路の抑制作用による改善作用について検討する。本研究により、有効食品由来成分を同定し、うっ血性心不全ならびに付随する体液貯留や臓器障害の予防・改善戦略を確立することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、うっ血により引き起こされる腎障害を軽減しうる食品成分を探索することにより、うっ血性心不全ならびに付随する体液貯留や臓器障害の予防・改善戦略を確立することを目的とした。正常ラットの左腎静脈をシルバークリップで狭窄させることにより、片側腎うっ血モデルラットを作出した。このモデルラットに、ある食品中成分を飲水投与、あるいは強制経口投与したところ、うっ血により誘導される腎組織障害マーカー遺伝子の一部が有意に減少させることを明らかとしている。また、この食品成分の類縁体2種についても同様に検討したところ、うっ血により誘導される腎障害を、少なくとも部分的には軽減させる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では国民の長寿化に伴う形で心不全患者、中でもうっ血性心不全患者の割合が著しく増加している。うっ血による腎機能の低下は心不全患者の生命予後に大きく影響することから、うっ血に誘導される腎障害改善戦略の構築は非常に重要な課題である。今回我々が探索対象とした食品成分は、一定の摂取経験から有害事象を引き起こす可能性が低いことが証明されており、ヒトへの応用が容易である。 実験に先立ち、うっ血により腎障害が誘導される動物モデル実験系を確立した。この実験系において、腎障害改善効果を有する食品成分をスクリーニングしたところ、複数の候補食品成分が見出された。
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