研究課題/領域番号 |
20K05946
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
津田 孝範 中部大学, 応用生物学部, 教授 (90281568)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 食品因子 / 食品由来因子 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、運動と食品因子の併用による運動誘発性アディポカインの分泌促進を介した肥満予防作用を明らかにし、新たな肥満予防介入法の科学基盤を提示することである。具体的にはこのアディポカインの分泌促進に関わる食品因子の解明、作用機序、さらに動物個体での立証を行う。この研究により、食品機能学領域での新たな抗肥満研究の方向性を提示できる。さらにこの成果に立脚して、運動との併用効果による新しい抗肥満食品や肥満および関連疾患の新規予防・介入法の開発へと発展させる。
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研究成果の概要 |
運動は多様な代謝変動を引き起こす。しかし白色脂肪細胞が運動の効果・恩恵に果たす役割は論じられてこなかった。最近になり運動により誘発されるアディポカインが明らかにされた。本研究は、食品由来因子あるいは運動との併用により、このアディポカインの分泌促進作用と関連する肥満予防作用を明らかにすることを目的とした。その結果、アミノ酸混合物は対象アディポカインの分泌を促進した。さらにアミノ酸混合物の投与で内因性物質濃度が上昇することを見出した。この内因性物質の投与は対象アディポカイン濃度に影響を与えなかったが、褐色脂肪細胞化を誘導することを新たに明らかにし、その作用機序を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から食品由来因子の摂取で運動しなくても対象アディポカインの分泌が刺激されることが明らかになったこと、運動と食品由来因子の併用が内因性物質濃度を高め、このことが褐色脂肪細胞を誘導すること、以上の2つの知見から学術的に新たな経路や機構が提唱できる。これらの成果を基盤としてサプリメントなどの新しい食品の創製への貢献や新たな食事と運動メニューの提案などの社会的意義を見出している。
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