研究課題/領域番号 |
20K05992
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
林 久喜 筑波大学, 生命環境系, 研究員 (70251022)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 採種 / 種子更新率 / 品質 / 果皮色 / 自家採種 / 採種圃 / 作り返し / 産地 / ソバ / 種子 |
研究開始時の研究の概要 |
北海道、茨城県、長野県など、全国のソバ作付面積の75%、生産量で80%に相当するソバ生産主要10道県におけるソバ採種の実態を現地調査から明らかにし、日本におけるソバ採種の現状と課題を明らかにする。また、10年以上自家採種を繰り返した場合の、採種回数が種の品質に及ぼす影響を明らかにして、自家採種年限を策定する。そして、全国の優良農家で栽培されている種子の来歴と種子品質との関係を見いだし、生産現場における種子更新の指針策定を図る。
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研究成果の概要 |
ソバの採種事業が実施されている10道県において、採種の体制、計画について運営組織および採種農家から聞き取り調査を実施した。 自家採種を継続した常陸秋そばについて形質の変化を調査した結果、成長形質、収量形質では影響がみられたものの、元種に対する一定の傾向は見られなかった。整粒重でみれば自家採種数年まで影響がないと判断できた。常陸秋そばとキタワセソバについて種子品質を検討した結果、果皮色、出芽、初期生育、開花、形態形質、収量形質も均質であった。一方、原々種に比べ産地で生産された子実は開花に差はみられなかったが生長形質は大きかった。容積重は産地の方がやや重く、収穫指数は逆に産地の方が小さかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的には、他殖性作物であるソバが自家採種によりどのように種子形質が変化するかを生長形質、収量形質について詳細に検討して明らかにした世界で初めての研究であり、その結果、自家採種年限を明らかにした点で大きな成果が得られた。また、社会的にはソバの採種が行われている日本全国の道県を調査対象として採種状況が調査された初めての研究であり、今後の採種事業の運営および国としてマイナークロップの採種をどのように進めるのかについての行政資料としても価値が高い。
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