研究課題/領域番号 |
20K06024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
住友 克彦 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 野菜花き研究部門, 上級研究員 (70391406)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | QTL mapping / flowering time / chrysanthemum / キクタニギク / 開花期 / 日長応答 / 温度応答 / QTL解析 |
研究開始時の研究の概要 |
きくは花き産業において最も重要な品目である.きくの周年安定供給を確立するため,これまで開花のメカニズムが研究されてきたが,きくは同質六倍体であり遺伝解析や遺伝子同定が困難であった.近年,二倍体であり遺伝解析などが比較的容易である野生種のキクタニギクをきくのモデル植物として活用する試みがある.ここではキクタニギクを用いた遺伝学的な調査によって,自然開花期の決定要因を解明することに取り組む.すなわち,キクタニギクは自然条件下では秋に開花するが,その開花時期に影響を及ぼす日長や温度といった環境要因への応答を司る連鎖地図上の遺伝領域を明らかにし,その遺伝領域の情報から自然開花期への影響を解明する.
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研究実績の概要 |
解析集団の両親系統の全ゲノム配列を取得した。これらの配列について、公開されたキクタニギク染色体情報をリファレンスとして比較し、両親間で遺伝子機能に影響を及ぼすと想定される塩基変異のリストを得た。その中から、以下の条件で絞り込みを行った。 ・解析集団において見いだされた自然開花期に関する3か所のQTL領域に座乗する ・キクタニギクおよびシロイヌナズナの花成および光周性に関連する その結果、第2染色体のQTL領域には13個、第6染色体のQTL領域には2個の花成および光周性関連遺伝子が見いだされた。いずれの遺伝子も早生親側の配列に変異が入っていた。第4染色体のQTL領域には、塩基変異を有する遺伝子は見いだされなかった。これらの遺伝子がキクタニギクの自然開花期の多様性に影響を与えている可能性が考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
キクタニギクの染色体情報が公開され,QTL領域に含まれる開花関連遺伝子を探索することによって,原因遺伝子の候補を同定できた.開花特性の遺伝学的解析は順調に実施できていると考えている.
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今後の研究の推進方策 |
QTL候補遺伝子のアノテーション解析、発現解析を実施する。本研究で得られた知見を取りまとめて論文投稿する。
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