研究課題/領域番号 |
20K06028
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
星野 洋一郎 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (50301875)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ハスカップ / 倍数性 |
研究開始時の研究の概要 |
ハスカップは北海道に多く自生し、勇払原野の遺伝資源をもとに小果樹として栽培されている。これまでに北海道におけるハスカップの野生遺伝資源の探索を行い、二倍体と四倍体が存在すること、二倍体は北海道東部にのみ分布することを明らかにした。しかし、北海道北東部や島嶼における分布や系統関係は不明であり、本州においては植物標本の記録はあるが倍数性や分布の全体像は把握されていない。そこで、植物標本情報をもとに、ハスカップの自生集団を探索して分布状況を把握し、倍数性の解析および系統解析を行う。
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研究成果の概要 |
ベリー類の一つして利用されているハスカップの遺伝資源に関して、これまでの研究で北海道において二倍体と四倍体が見つかっているが、北海道およびその近傍地域における分布の様相は不明である。そこで、植物標本情報をもとにハスカップの分布状況を解析し、倍数性の調査を進めた。その結果、倍数体混在集団において三倍体が見つかるなどの新知見が得られた。人為的に育成した倍数体シリーズを供試し、これらがどのような後代を作るか検証したところ、DNA量が異なる異数体が得られることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ハスカップは北海道に自生する植物で、その果実はベリー類の一つして営利栽培されている。ハスカップの野生植物遺伝資源は、今後の品種改良のために重要なものであるが、開発等によりその自生地は減少している。本研究では、ハスカップの二倍体と四倍体の分布状況の詳細な情報に加え、自生地において三倍体が生み出されていることを明らかにした。本課題の研究成果は、ハスカップの野生遺伝資源の保全を行う上で有用な情報を提供するものである。
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