研究課題/領域番号 |
20K06047
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鈴木 匡 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (40282694)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ラッカセイ矮化ウイルス / ラッカセイ / 酵母ツーハイブリッド法 / 外被タンパク質 / 矮化 / 酵母ツーハイブリッド / ササゲ / 病原性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ラッカセイのラッカセイ矮化ウイルス感染による矮化病徴に関わる植物遺伝子を特定し、その相同遺伝子をマメ科他植物から単離してウイルス因子と相互作用解析をしてウイルスタンパク質が特異的ラッカセイ因子に結合することで矮化を誘導することを示し、ウイルスと相互作用しない他植物の相同遺伝子をラッカセイにゲノム編集で導入してラッカセイの生育を妨げず、ウイルスによる矮化病を防ぐラッカセイを作出する。
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研究成果の概要 |
ラッカセイ矮化ウイルス(PSV)側の因子が外被タンパク質(CP)であることを明らかにし、CPを酵母ツーハイブリッド法に用いるプラスミドへのクローニングを行った。 矮化症状が最も激しいラッカセイ品種StarrからcDNAライブラリーを作成し、矮化を誘導するPSV-P1系統のCPと相互作用する因子を探索するため、酵母ツーハイブリッド法によって栄養要求性培地でのスクリーニングをした。 その結果、陽性クローンが70個ほど得られた。現在、その塩基配列を解析中である。新型コロナウイルスによる担当学生の体調不良や研究制限等の影響が排除できず、残念ながら因子を特定までは至らなかったが、さらなる成果が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラッカセイ矮化ウイルスについては、今まで遺伝子解析がされておらず、病原性に関して知見がほとんどなかった。本研究により、ウイルスの外被タンパク質が矮化を誘導する原因であり、ウイルスタンパク質と相互作用するラッカセイタンパク質の存在が強く示唆される重要な知見が得られた。ラッカセイ矮化病の新規抵抗性につながることが強く期待される。植物のウイルス病抵抗性作物については抵抗性遺伝子の探索と栽培品種への導入、あるいは形質転換植物で成果があるが、本研究のアプローチは、ウイルスに反応する植物の遺伝子を標的とした新たな抵抗性育種につながる意義があると考えられる。
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