研究課題/領域番号 |
20K06055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 石川県立大学 |
研究代表者 |
高原 浩之 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (30397898)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アブラナ科野菜類 / 炭疽病 / 抵抗性 / 感染特異性 / 病原性 / エフェクター / 育種 |
研究開始時の研究の概要 |
アブラナ科炭疽病菌は、農業上重要な品目を多く含むアブラナ科野菜に特異的に感染し、炭疽病を引き起こす病原糸状菌である。近年、炭疽病の被害が各地で顕在化してきており、炭疽病に対する病害抵抗性の賦与は、本病害のまん延防止策の点からも重要な課題である。 本研究では、世界各国から分離されたBrassica rapa 在来品種からアブラナ科炭疽病の抵抗性品種を新規に同定し、これら品種がどのように病原菌に対して抵抗性を発揮するのかを明らかにすることで、炭疽病菌の病原性進化およびアブラナ科野菜類の抵抗性進化について学術的な知見を得る。さらに品種が持つ抵抗性遺伝子(座)を同定し、炭疽病抵抗性育種に応用する。
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研究成果の概要 |
アブラナ科野菜類は、農業上重要な品目を多く含んだ、私たちの食卓に欠かせない野菜です。しかし、アブラナ科野菜類には、炭疽病というカビ病が発生することがあります。私たちは、炭疽病に強いアブラナ科野菜の品種を探しだし、その品種がどんな遺伝子を持っているのかを調べました。その結果、炭疽病抵抗性に関連する遺伝子を含む領域を見つけることができました。この結果は、新しい炭疽病に強いアブラナ科野菜品種を作ることに貢献します。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで見出されていなかった、炭疽病に強いアブラナ科野菜の品種を新しく見出したことで、アブラナ科野菜における炭疽病防除に向けた新品種開発の基盤を提供した。また、その遺伝子領域を見つけることで、炭疽病に対する抵抗性の遺伝的基盤を明らかにした。 アブラナ科炭疽病は、アブラナ科野菜の収量や品質を低下させる重要な病害である。炭疽病に強いアブラナ科野菜の品種を作ることで、農薬使用量を減らし、環境負荷や生産コストを低減することにつながり、消費者に安全な野菜を提供することができる。
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