研究課題/領域番号 |
20K06183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
若林 香織 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 准教授 (20725147)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 摂餌生態 / DNAメタバーコーディング / 天然餌料 / 大型甲殻類 / 養殖 / 資源回復 / 種苗 / 増殖 / 安定同位体比 |
研究開始時の研究の概要 |
DNAメタバーコーディング法と安定同位体比測定を組み合わせた食性解析は、従来の評価に比べて解像度は格段に上がり、被食―捕食の関係を種レベルで議論できる。水産有用魚介類はしばしば生態系の高次捕食者に位置付けられ、その餌料生物の把握は資源保護の観点で重要である。また、稚仔期の摂餌生態が未解明であるために養殖が進展しない魚種にとっては、天然環境での食性が養殖用餌料/飼料の開発を支える基礎的な知見となる。本研究では、水産有用甲殻類をモデルに、(1)稚仔が利用する天然餌料を分子生態学的手法を用いて可能な限り下位の分類群まで理解し、解析により明らかになった生物を餌として種苗の育成を試みる。
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研究成果の概要 |
水産有用魚介類の摂餌生態は、養殖用餌料/飼料の開発を支える基礎的な知見となる。本研究は、ウチワエビ類をモデルとして、天然での食性を高解像度で理解することを目的としている。漁獲直後のエビから放出された糞粒を採取し、COI遺伝子領域をマーカーとするDNAメタバーコーディング法により、試料内に認められる餌料生物を可能な限り下位の分類群まで同定した。全41個体からバーコーディングの結果を得、複数種の魚類、エビ類、刺胞動物等が検出された。ウチワエビは動きが遅く、海底を匍匐して生活するため、生きた状態のこれらの動物を襲撃するというよりは、海底に沈んだ瀕死個体を見つけて機会的に利用していると推察できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
養殖用種苗が継続的に摂食し効率的に成長する餌料の探索には、天然の食性を知ることが有効である。本研究では、近年海産動物の食性解析にもしばしば用いられる方法である糞に含まれるDNAのメタバーコーディング解析をウチワエビに適用し、本種が利用する天然の餌料を種レベルで理解することに成功した。さらに、その利用頻度から本種には緩やかな選好性があることも示唆された。
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