研究課題/領域番号 |
20K06189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
難波 信由 北里大学, 海洋生命科学部, 准教授 (20296429)
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研究分担者 |
清水 恵子 北里大学, 海洋生命科学部, 助手 (80710376)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 褐藻マツモ / 周年生産 / 無基質陸上生産 / 閉鎖式陸上養殖 / 閉鎖式陸上生産 / 陸上生産システム / エアーリフト法 / 閉鎖式 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、東北太平洋三陸海域における高価格海藻である褐藻マツモを対象種とし、閉鎖式エアーリフト法を用いることで、微小糸状体株の増殖、種苗生産および養殖の3工程すべてを、陸上において無基質状態(Free-living)で3次元的に実施する技術の開発を目的とする。同時に、増殖後の微小糸状体株と作製した種苗を、中期的(半年~1年間)に大量保存する冷蔵保存の技術開発を図る。さらに、これらの技術を用いた全生産工程の実証試験を実施することで、本種の効率的で安定した周年生産を目指した閉鎖式陸上生産システムの確立を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、褐藻マツモの3次元的な「無基質陸上生産システム(無基質:付着していない状態)」における細胞塊株(細胞塊:マツモ糸状体の一部分)、種苗(芽胞体:直立枝を発芽させた細胞塊)、成体(成体:直立枝、側枝、付着器から成るマツモ直立体)の主要な形成・生長条件(水温、光量、光周期、細胞塊サイズ)を明らかにした。そして、半乾燥法が養殖株(細胞塊)の低温保存に有効であることも明らかになった。これらの結果から、本研究で開発を進めた3次元的な「無基質陸上生産システム」を用いた本種養殖生産体制の確立が可能であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長期化する気候変動などにより海の環境は激減しており、海藻類の生産量も減少傾向を示してしている。そこで本研究は、東北太平洋三陸特産の高価格海藻マツモを対象種とし、その養殖生産の全行程(細胞塊株生産、種苗生産、成体生産)に、3次元的な「無基質陸上生産システム」を用いるとともに、養殖株の保存を試みることで、効率的で安定した本種の周年生産技術の確立を目指した。
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