研究課題/領域番号 |
20K06203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
酒徳 昭宏 富山大学, 学術研究部理学系, 講師 (20713142)
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研究分担者 |
一色 正 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (30378319)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 真珠 / アコヤガイ / 軟体部萎縮症 / 殻黒変病 / Vibrio sp. MA3株 / Tenacibaculum sp. Pbs-1株 / 細菌感染症 / Vibrio sp. MA3 / ヘモリシン / Tenacibaculum sp. Pbs-1 / LAMP法 / 特異検出法 |
研究開始時の研究の概要 |
2019年夏季, 全国のアコヤ真珠養殖場で, 母貝の外套膜が委縮する“原因不明の大量死”が発生した。これまでの予備的試験から, 全ての病貝から滑走細菌Tenacibaculum様細菌が単離されたことから, 大量死の原因は本菌による感染症ではないかと考えられた。その一方で, 申請者らは, “アコヤガイ殻黒変病”の原因がTenacibaculum sp. Pbs-1株の感染症であることを明らかにしている。そこで本研究では, 分離菌株を用いた感染実験を行い, 2019年のアコヤガイ大量死の原因を究明するとともに, Pbs-1株の特異検出法も開発する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は, アコヤガイの大量死を引き起こす軟体部萎縮症の原因究明と, 殻黒変病の原因細菌Tenacibaculum sp. Pbs-1株の特異検出法の開発である。以下の成果が得られた。 1. 軟体部萎縮症個体からVibrio sp. MA3株を単離し, 人為的に感染させて軟体部萎縮症を再現した。2. MA3株から溶血タンパク質Vhe1を精製し, 特性解析した。3. MA3株の感染で心筋のびまん的な変性・壊死が起こり, 心臓の機能不全と, それに伴う出入鰓血管を介した循環障害が起こっていた。4. 殻黒変病の原因細菌Tenacibaculum sp. Pbs-1株のLAMP法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の養殖アコヤ真珠は, 世界的に非常に評価が高く, 日本の水産物年間輸出額の11% (約330億円) を超える重要な輸出産業となっている。しかし近年, 母貝の殻内側が著しく黒変し, 低品質の真珠形成や死亡を引き起こす‘殻黒変病’と, 外套膜が極端に委縮し死亡する‘軟体部萎縮症’が全国の真珠養殖場で大きな問題となっている。これらの疾病の全容解明は, 緊急性を要し, 日本が誇る真珠養殖産業の持続・発展に不可欠の課題である。本研究成果は, その解決に向けた第一歩であり, 学術的・社会的意義は高いと考えられる。
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