研究課題/領域番号 |
20K06368
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
白石 純一 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 講師 (50632345)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | カダベリン / 脳と末梢 / ニワトリヒナ / 初期栄養 / 成長 / ポリアミン / LC-MS/MS / ポリアミン代謝 / ニワトリ / ニホンウズラ / キンカチョウ / 筋タンパク質 / インスリン/インスリン様成長因子 / 視床下部 / 器官培養 / エネルギー代謝 / 脳機能 / 初期成長 / 代謝調節 / カダべリン |
研究開始時の研究の概要 |
持続可能な「家畜生産」への取り組みは世界的にも、我が国とっても急務であり、動物飼料を効率的に畜産物へ変換させる飼養管理技術の開発は重要である。本研究では、生体内で生成あるいは飼料から摂取されるカダべリンの脳と末梢における生理作用に着目して、初期成長期におけるエネルギー代謝調節と家畜生産の因果関係を解析する。これによって、成長に伴う、カダベリン代謝経路の流路を明らかにし、出生後まもない時期の脳機能を強化した効率的な家禽生産のための飼養管理方法の基盤を構築することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、必須アミノ酸の代謝物であるカダベリンの初生ヒナの脳と末梢器官における栄養生理学的意義を明らかにすることを目的とした。カダベリンシグナルは脳におけるエネルギー代謝調節を担う神経ペプチドの上流制御因子として作用する一方で、末梢器官ではインスリン/インスリン様成長因子のシグナルを介した骨格筋発達を促す生理活性物質であることが明らかとなった。そして、家禽の種類およびエネルギー状態に伴う血中カダベリン濃度変動について調査したところ、血中カダベリン濃度には種差が存在し、エネルギー状態の過不足に伴って脳と末梢における生理活性作用を調節している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
栄養素を効率よく利用する家畜の管理方法を構築することは限りある飼料原料の有効利用、さらにはヒトの栄養供給源の安定的な確保においても重要な課題となる。カダベリンは、必須アミノ酸であるリジンの代謝産物であり、初生期の脳と末梢の代謝調節機能の重要な低分子代謝産物である可能性が示唆されるものの、その詳細な解析法の確立および評価が十分でない。本研究では、カダベリンシグナルの栄養生理学的意義を明らかにし、養鶏生産の改良・普及技術への応用を目指す。
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