研究課題/領域番号 |
20K06433
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
馬場 健司 山口大学, 共同獣医学部, 准教授 (90452367)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | CFTR / 遺伝子多型 / 肝胆膵 / 胆嚢粘液嚢腫 / 犬 / 胆泥症 / 胆嚢炎 / 胆嚢 / 肝臓 / 膵臓 / 肝胆膵疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,犬の肝胆膵疾患の発症におけるCFTR遺伝子多型の役割を明らかにすることを目的とし,肝胆膵疾患の好発犬種におけるCFTR遺伝子多型の解析,および同定されたCFTR遺伝子多型が陰イオン分泌および粘液の粘稠度に及ぼす影響を解析する。本研究によって,肝胆膵疾患とCFTRの機能異常の関連性が示されれば,その病態解明および新規治療法の開発を飛躍的に発展させるのみならず,多因子遺伝疾患としての新たな研究展開を生み出すことが期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究では,肝胆膵疾患を有する犬のCFTR遺伝子に5種類の一塩基多型を同定した。そのうち1種類の一塩基多型が胆泥症および胆嚢粘液嚢腫の発症と関連することが示唆された。さらに培養細胞を用いた解析により,この遺伝子多型によって生じる変異型CFTR蛋白は,陰イオン分泌能が低下していることが示された。以上の結果から,ある種のCFTR遺伝子多型が犬の胆嚢粘液嚢腫の病態に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,陰イオンチャネルであるCFTRの機能低下が犬の胆嚢粘液嚢腫の病態に関与することが示唆された。この結果は,本疾患の病態解明および新規治療法の開発に大いに貢献するものと考えられる。
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