研究課題/領域番号 |
20K06496
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
立和名 博昭 公益財団法人がん研究会, がん研究所 がん生物部, 研究員 (70546382)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ヒストンバリアントt / クロマチン / エピジェネティクス / ヒストンバリアント / H2A.Z / ヒストン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はエピジェネティクス研究の重要な課題であるクロマチン構造による転写制御機構の解析を行う。特にクロマチンの基本単位であるヌクレオソームを形成しているヒストンの亜種であるH2A.Z に着目する。H2A.Z はアクティブな転写開始点近傍のクロマチンに集積し、その領域に特異的なクロマチン構造の形成および維持に機能していることが知られているが、そのメカニズムは明らかになっていない。そこで本研究では、H2A.Z の機能解析を通してクロマチン構造による転写制御機構の解明を行う。本研究は、遺伝子発現プロファイルが変化する発生、分化もしくは細胞のがん化などの理解につながることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究ではクロマチンの凝集度とヒストンの取り込みに相関があることが分かった。転写が行われている凝集度の低いクロマチンでは、ヒストンの取り込みがDNA複製非依存的に起きるが、転写が抑制されている凝集度の高いクロマチンではDNA複製に共役したメカニズムでしかヒストンの取り込みが起こらないことが明らかとなった。このことによりヒストンバリアント毎に異なるゲノムDNA上への局在が、クロマチン構造により制御されていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果はエピジェネティクス研究の重要な課題であるクロマチン構造による転写制御機構の解明をおこなった。本研究により、クロマチン構造による転写制御機構が明らかになり、遺伝子発現プロファイルが変化する生命現象(発生、分化、細胞のがん化、外部刺激への応答など)の理解につながることが期待される。
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