研究課題/領域番号 |
20K06507
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43020:構造生物化学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小田 康祐 広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (60571255)
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研究分担者 |
小田 隆 立教大学, 理学部, 助教 (00573164)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | センダイウイルス / C蛋白質 / 新規標的因子 / 自然免疫 / サイトカイン / X線結晶構造解析 / two hybrid解析 / パラミクソウイルス / Cタンパク質 / 複合体 |
研究開始時の研究の概要 |
センダイウイルスは人に重要な多くの病原ウイルスを含むパラミクソウイルスののプロトタイプとして研究されてきた。センダイウイルスはウイルス病原性に極めて重要なC蛋白質を産生する。ごく最近, 当研究グループは, センダイウイルスC蛋白質が直接結合する新規標的因子として, ふたつの異なる宿主因子を同定した。このうちひとつは自然免疫に関わる転写因子であり, もうひとつは姉妹染色分体の娘細胞への正確な分配に関与する。本研究では, これら新規標的因子が関連するC蛋白質の機能とその分子基盤を明らかにするとともに, 病原性に如何に重要であるのか解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
パラミクソウイルスC蛋白質は病原性に重要であり, 標的蛋白質と結合して多彩な機能を発揮するが, 機能の全てを既知標的蛋白質との結合だけでは十分に説明できない。最近, 申請者はセンダイウイルスC蛋白質の新規標的蛋白質Xを同定した。本研究では, C蛋白質のC末領域 (Y3) とXのN末端ドメイン (XND) が互いの結合に十分な最小領域であることを明らかにした。また親和性解析の結果, Y3が, 既知標的蛋白質よりも10倍弱い親和性で, XNDに結合した。さらに培養細胞へのウイルス感染実験より, 新規標的蛋白質Xとの結合は, ウイルスのIFN-αに対する感受性に重要であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウイルス蛋白質と宿主蛋白質間の一過性で弱い相互作用がウイルス病原性にどれほど関与するかは未だ不明な点が多い。本研究では, 弱い相互作用で結合する新規標的宿主蛋白質を同定し, この標的蛋白質と結合しないウイルス蛋白質をもつ組換えSeVを作出することで, ウイルス生活環における弱い相互作用の重要性を明らかにした。本成果は, パラミクソウイルスC蛋白質のインタラクトームに関する理解を深めるとともに, 感染症に対する治療・予防戦略の開発に資する。
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