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転写と共役したヌクレオチド除去修復におけるコケイン症候群タンパク質の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K06543
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43030:機能生物化学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

西條 将文  大阪大学, 大学院生命機能研究科, 准教授 (90221986)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードヌクレオチド除去修復 / CSA / CSB / UVSSA / コケイン症候群 / 紫外線高感受性症候群 / 紫外線
研究開始時の研究の概要

細胞内でDNAは様々な外的・内的要因により損傷を受けている。それらの損傷の多くは、DNAの複製や転写を阻害して突然変異やゲノムの不安定性を引き起こし、ひいては細胞死や癌化の原因となる。転写と共役したヌクレオチド除去修復(TC-NER)は、転写を阻害する鋳型鎖上のDNA損傷を迅速に除去し転写を回復させる機構である。TC-NER因子であるCSA複合体とCSBはそれぞれユビキチンリガーゼ活性、クロマチンリモデリング活性をもつが、TC-NERにおける機能はよくわかっていない。本課題では、CSA, CSBの機能ならびに損傷部位へのリクルートの基盤となる因子間の相互作用についての研究を行う。

研究成果の概要

転写と共役したヌクレオチド除去修復(TC-NER)に関与するタンパク質の機能解析を行い、以下の成果が得られた。(1) C末端欠失CSAはUVSSAには結合せず、VHS領域欠失UVSSAはCSAには結合しなかった。これらの欠失変異体発現細胞は紫外線高感受性を示すことから、CSAとUVSSAの相互作用はTC-NERにおいて重要であることが示された。(2) CSBのクロマチンリモデリング活性あるいはユビキチン結合能を失活させるとCSAやUVSSAとの結合が低下することから、これらの活性が機能に重要であることがわかった。
これらの結果により、TC-NERの分子機構の一端が明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

紫外線により生じるピリミジンダイマーや嵩の大きな化学物質の付加体などのDNA損傷は、DNAの二重らせん構造を歪ませDNAの複製や転写を阻害して突然変異やゲノムの不安定性を引き起こし、ひいては細胞死や癌化の原因となる。転写が行われている遺伝子の鋳型鎖上のDNA損傷は、非転写鎖上や転写されていない領域にある損傷よりも迅速に除去されるが、それがどのようなメカニズムで起こるのかはまだよくわかっていない。本研究ではこの過程に関与する因子群がどのように相互作用して機能するかについての解析を行い、分子機構の一端を明らかにした。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Camptothecin compromises transcription recovery and cell survival against cisplatin and ultraviolet irradiation regardless of transcription-coupled nucleotide excision repair2022

    • 著者名/発表者名
      Sakasai Ryo、Wakasugi Mitsuo、Matsui Tadashi、Sunatani Yumi、Saijo Masafumi、Matsunaga Tsukasa、Iwabuchi Kuniyoshi
    • 雑誌名

      DNA Repair

      巻: 113 ページ: 103318-103318

    • DOI

      10.1016/j.dnarep.2022.103318

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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