研究課題/領域番号 |
20K06611
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43060:システムゲノム科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
高橋 宏隆 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授 (70432804)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ユビキチン結合タンパク質 / ZFAND / 直鎖ユビキチン鎖 / NF-kB / ユビキチン鎖結合タンパク質 / ユビキチン鎖 / NF-kBシグナル / NF-κB / 直鎖状ユビキチン鎖 / ユビキチン結合蛋白質 / コムギ無細胞蛋白質合成系 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ヒト2万種タンパク質アレイを用いた網羅的結合解析より、直鎖型ポリユビキチン鎖結合タンパク質として見出された4つのZFANDファミリータンパク質を解析対象とする。これらのZFANDは、いずれも細胞においてNF-κBシグナルを抑制することから、NF-κBシグナルの新規制御因子として機能すると考えられる。本研究では、この4つのZFANDのPolyUb鎖の特異性や結合アフィニティー、結合様式などの生化学的性質を明らかにする。得られた生化学的性質をもとに、ZFANDの細胞内におけるNF-κBシグナル制御機構を明らかにし、4つのZFANDの細胞内での役割やその生理学的意義の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
タンパク質のユビキチン(Ub)化において、タンパク質に結合したUbに別のUb分子が重合し8種のPolyUb鎖を形成する。個々のPolyUb鎖の機能や役割は、これに結合するユビキチン結合タンパク質(UBP)によって決定される。本研究では、先行研究で見出した新規M1鎖UBPであるZFANDファミリーに属するZFAND3, 5, 6のNF-kBシグナル制御の役割の解明を目指した。本研究の成果により、M1鎖に高い結合能を示すZFAND5は、NF-kBシグナル活性化経路において、他のUBPと協調してK63やM1鎖のユビキチン修飾を受ける因子に作用することでシグナル伝達を抑制していることが強く示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NF-kBシグナル伝達経路は細胞の炎症や免疫、生存を左右する非常に重要な経路であり、これまでに多くの研究が成されている。しかし、個々の細胞イベントによって、使われる因子やそのアウトプットとして起こる細胞応答は複雑多岐にわたっており、まだ未詳な点が少なくない。本研究において、これまで機能未知だったZFANDファミリーに焦点を絞り、その機能の一端の解明に成功した。これらの結果から、NF-kB活性化時に形成されるユビキチン鎖に、ZFAND5をはじめとするUBPが数多く集結し、その活性を制御していることが示唆されており、上記の炎症や免疫のイベントに寄与することが示唆された。
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